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結婚式にご祝儀を持っていかないアメリカ

2021年4月2日
スペイツ由美 (アメリカ)

多様性の国、アメリカで体験した冠婚葬祭

先月のコラムで、「日米のおもてなしのちがい」について書きましたらみなさんから反響がありましたので、今月と来月にわたり、「冠婚葬祭」について私が体験したことを書きたいと思います。

何度も申し上げますように、アメリカという国は50州の一つ一つが国のような感覚です。

しかも他人種・多文化が共存している国ですから、私が書くことがアメリカの全てではありませんが、私がアメリカ・ミシガン州で経験したことをみなさんにシェアします。

毎年、早くて5月終わり頃から9月頃のミシガンの気候がいい時期、そして学校の夏休みと重なる時期になりますと、結婚式にご招待されることが多くなります。

大抵はその一年前くらいには、結婚式の日取りと開催場所のお知らせがきます。招待する側としては、「来年のその時期は予定を空けておいてください」というメッセージが込められています。

そして、式の1ヶ月から3ヶ月前になりますと、招待状が届きます。

なぜ、前の年から「予定を空けておいてね」というお知らせが来るのかと言いますと、中には遠くの州から来てくれる親戚や友人もいるからなのです。

学校が休みになります夏場に結婚式が多いのも、子ども連れの家族や、カレッジの学生が休みを利用して、バケーションも兼ねて結婚式に参列するということも考慮されているのでしょう。

 

バケーション兼ねて4000キロの旅路、ほしい物リスト

また、費用についても飛行機代やホテル代などの経費を考えると、短期プランでは参列できない状況の人もいることを考慮していると思います。

私も渡米してから今まで、毎年多い時で5つ、少ない年でも1つか2つの結婚式に参列してきましたが、私が一番遠くの結婚式に参列したのは、カリフォルニア州での結婚式でした。

ミシガンからは飛行機ではるか4000キロの旅です。もちろんその時は、結婚式に参列するという目的とともに、私たちのバケーションを兼ねて、縦に長いカルフォルニア州を旅してきました。

その結婚式の会場がワインの産地で有名なNapa Valleyの近くだったこともあり、ワイナリーツアーもしてきました。

1年前の告知招待状の後、式間近になり本当の招待状が送られてくると、その中には「新郎新婦の欲しいものリスト」リンク先というのがついてくることがよくあります。

昔は家財店のカードが入っていて、このお店に「ほしい物リスト」を登録してあり、受け取った人はそのお店へ行き、リストの中からこちらの予算に合う贈りたいものを選びます。

最近はオンラインで「このリンク先のお店にほしい物リストがあります」というふうにお知らせがきます。便利になったもので、リンク先のURLに行きお客様コードを入れると、ほしい物リストが出てくるようになっています。

そこから贈り物を選びクレジットカードで支払いなので実際の物を手に取ることが無くなったことには少し味気なくも感じますが、これもテクノロジーの進化ですね。

 

プレゼントの返品・交換ができる「ギフトレシート」

また、花嫁と近い関係ですと、式から1,2ヶ月前に開催される「ブライダルシャワー」の招待状がきます。シャワーは花嫁の親友や姉妹が発起人になり、花嫁の親しい人たちを招待します。花嫁の家に招待されることが多いです。

大抵はブランチ(朝と昼の間の遅い朝食)の時間に、招待されて軽食やシャンペン・お酒が振る舞われます。

シャワーに招待された時には、シャワーの招待状の中に入っている結婚式招待客とは、別のほしい物リストの中から選んだ品物を持っていくことが多かったです。

これはベビーシャワーと言って、出産を間近に控えたママのために、友人や親しい人が発起人になって「ティーパーティ」を開催されるものも同じで、ほしい物リストから品物を選んで贈ることが多いです。

どちらの場合でも、ほしい物リストが送られてこない場合は、何か贈り物を選んで差し上げるのですが、この時には「ギフトレシート」をつけることが多いです。

ギフトレシートとは、贈り物を同等の価格の別の品物と取り替えることができるレシートのことです。例えば、同じものを別の友人から偶然二つ贈られた時に、購入した店のギフトレシートを持って返品・交換ができます。

初めてギフトレシートと贈り物をいただいた時には、驚きとともに、とても合理的な仕組みだなぁと感心したものでした。

結婚式にご祝儀という形で現金を持っていくという文化ではないのが、今まで私が体験してきたことから言えることです。

また、引き出物もないので、結婚式は手ぶらで行って手ぶらで帰って来られるというとてもカジュアルな感覚で、しかも場合によってはバケーションも兼ねられるという一石二鳥。

今年もいくつかの招待状をいただいているので、今から夏のブライダルの季節が待ち遠しいです。

Written by スペイツ由美(アメリカ)

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