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世界を知らなかった恥ずかしさ。はじめての海外旅行の忘れられない思い出

2019年12月16日
土屋芳子

前回、はじめての海外旅行の思い出を書きましたが、そのときの忘れられない思い出がもう一つあります。

33年前、家族ではじめてのヨーロッパ旅行。イタリアのどこか、たぶんローマでのディナーの時の事。

パッケージツアーで旅行をしていた私たち一行は、たぶん 20 人くらいだったと思うのですが、一軒のオープンカフェスタイルのイタリアンレストランに行きました。

そこで出てきたメニューは、リゾット。本場ならではの、お米の芯が感じられるような食感のリゾットでした。33 年前の当時は、日本でリゾットというのは一般的ではなかったと思います。

たぶんスパゲティでさえ、ミートソースとカルボナーラとペペロンチーノくらいの認知。リゾットというお米を使ったイタリアの料理が日本でも一般的になったのは、それより後の時代だったと思います。

お米の芯を感じられる、固いリゾットを食べた私たちツアー一行は、「これ生だね。イタリア人は、ごはんの調理の仕方も知らないんだ。教えてあげないとねー。」などと口にし、みんなでそれを当然のことと思い笑っていました。

給仕の人が通りかかっても、「このお米生だよ」と言って笑い、彼は意味が分からずきょとんとしていました。

それから何年か、十数年か経って、日本でもリゾットが当たり前のように普及して、お米もアルデンテくらいの方が本物のリゾットだということになっています。

ある時、このイタリアでの出来事がふっと思い出されました。そして、自分たちが無知だったばかりに、他人を笑ったことが滑稽に思え、すごく恥ずかしく感じました。

世界を知っていれば、このような滑稽なことは起きない。世界を知っていれば、相手の文化や自分の文化との違いを受け入れ、尊重できる。

無知なばかりに、自分が正しいと思い込むことの恥ずかしさ。これらのことを痛切に感じて、今に至るのでした。

世界はまだまだ広く、私たちの知らないことがたくさんある。世界に出て、たくさんのものを見、たくさんのことを体験しよう。

Written by 土屋 芳子(マレーシア)

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