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政府系?私立系?病院を使い分けるマカオの医療事情について

2019年7月1日

政府系病院は公務員、老人や妊婦、子供、重症疾患者など無料

マカオの医療施設は、大きく分けて政府系と私立系の2種類がある。マカオ人は基本的に政府系病院を利用するが、症状や状況に応じて病院を使い分けている。マカオ在住の外国人も、症状や入っている保険などによって病院を使い分ける。

そんな、日本とは少し違うマカオの医療事情についてご紹介したいと思う。

 

私は普段、具合の悪いときにはマカオの私立系総合病院でみてもらう。夫や子供達は、小さい頃から行きつけの個人クリニックにかかる事が多い。義父は、政府系の総合病院で週に3回透析をうけている。健康管理意識が高い義母は、政府系医療所で毎年かかさず予防接種をうけている。

政府系はマカオID保有者であれば診療費、薬代が安い。国が一部~全額負担してくれるからである。公務員、65歳以上のお年寄りや妊婦、子供、重症疾患者などは国の全額負担となり、一般的に無料で医療行為を受けられる。

義父の透析も無料である。たまに人工血管に関する手術をしているがそれも無料だ。また、インフルエンザなどの予防接種も、数の限りはあるが無料で受けられる。

マカオ人は「政府系ドクターの腕はそれほど、、、」とは言うものの、マカオの医療水準は先進国水準とされており、技術や設備面でとりわけ劣っているわけではない。

ただし、デメリットはなんといっても総合病院の待ち時間が非常に長いこと。

 

私立系病院は政府系病院の3倍以上の費用

つい最近、テニスの試合中に左足を捻挫した。足の甲が赤く腫れ歩くのに痛みを伴ったので、政府系病院へ行ってみた。

噂にたがわず、受付から診察まで2時間30分待った。平日の午前中でだ。そのあとレントゲンをとり、レントゲンの結果から再度ドクターの診断をうけ、支払いをして外に出たときは4時間たっていた。捻挫で半日!私立病院でかかる時間の2倍以上だ。

やはり患者数が多いということもあるだろう。

こうなると、ケガの心配より待ち時間の間に何かしらウィルスをもらってきちゃうんじゃないかなって心配になってくる。考える事は皆同じようで病院内でのマスクの装着率は非常に高かった。そもそも、そんなに時間をかけていられないという人は多いだろう。実は私だって十数年ぶりにきたぐらい。

だが、費用は驚くほど安かった。

私(40歳、マカオ永住居民)の場合は、自己負担が7割で済む。会計は診療費42MOP(600円)レントゲン費61MOP(850円)、合計103MOP(1450円)。あまりの安さに、2度金額を聞き直した。

私立病院だと最低でも、診療費130MOP(1820円)検査費用200MOP(2800円)、合計330MOP(4700円)以上するので、単純計算でも3倍以上はする。

さらに言うと、ここ数年マカオID保有者には、毎年医療券が600MOP(約1万円)分配布されている。私立総合病院では使えない事が多いが、政府系医療施設では利用できる。そのため、価格の差はより大きいといえるだろう。

 

政府系病院と私立病院、かかる時間とかかる値段、それぞれ一長一短である。

マカオの医療は先進国の水準であるといわれているが、香港のほうが専門医が多く、医療水準がより高いと認識されている。そのため義父母は専門性が必要なときは香港のドクターにかかる事を好む。

先日、11歳の娘がてんかんを発症した。診療と精密検査のため、香港のドクターにかかり香港の病院に1泊入院するという体験をしたので、次回は香港の医療事情を書いてみようと思う。(7月5日に公開予定)

Written by 周さと子

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