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”世界を舞台に。女性はつながることで力が無限大!” 藤村ローズさん(オランダ)

2020年10月31日

オランダの春、キューケンホフ公園にて

「オランダに呼ばれてるかも?」と住んでみることに

ローズ:その頃はアイディアだけで、形にする術は持っていなかったですけどね~。息子が小学生になって少し時間ができ、夫の会社が人手不足だったことから少しづつ仕事を手伝うようになりました。その中で日本人居住者向けのサロンの立ち上げをしたんです。HP作ったり、イベントを開催したりと、今思うと世界ウーマンで行っている活動の礎となることをやっていましたね。現地の人と文化を越えて一緒に仕事するのもいい経験になりました。

周:ローズさんとビジネスを結びつける要素がいよいよ動きだしましたね。

ローズ:長かったですねー(笑)でも物事にはタイミングってあると思うんです。焦ってもいい結果を出すのは難しい気がします。私は何かを形にしていく事や役に立てる事にすごくやりがいを感じます。人が集まって一緒に有意義なものを作り出していくことや学びを得ることも面白いです。一人だと難しいことも人が集まると急にパワーアップ出来るんですよね。

周:オーガナイズ能力はそのころから発揮していたんですね。その後、ご主人が体調をくずされたこともあって再度移動することになったんですよね。

ローズ:はい、日本に帰ることも視野にいれていたのですが、オランダのビザが取得しやすいということで申請してみたら本当に取れてしまい、「オランダに呼ばれてるかも?」と一度住んでみることにしました。「子供の幸福度が世界一」というところにも惹かれました。

周:現在オランダ6年目ということですが、今まで滞在してきた国とは違うなと感じる点はありますか?

ローズ:オランダは自由というか寛容だなと感じます。選択する自由があり、人と人の間に適度な距離感があって、外国人にもとても公平な社会だと感じています。

結婚しなくても家族が築けるという点はヨーロッパ生活で一番の衝撃でした。そして私たちは結婚生活に終止符を打ちました。無理に夫婦で居続けるより、父母として良い関係を築いていく方がいいと考えたんです。その結果、関係が以前より良くなったと思います。

オランダは子供が世界一幸せな国と言われている通り、12歳の息子はとても暮らしやすそうにしています。私が子供だった昭和時代のようにどこかのんびりしていて、自分のやりたいことに打ち込める環境があります。

自宅のダイニングテーブルから世界につながる

周:仕事というと、どんなことをされているんですか。

ローズ:はい、まずは学生時代から細々と続けている芸能活動。昨年撮影したカム・アンド・ゴーという映画が第33回東京国際映画祭でプレミア上映されます。そして、オランダで自分で会社を設立しました。

マレーシアの時から携わっていた国際教育関連の事業から始まり、WEBサイト制作や各種サポートもしています。会社のサイト作成や運営をしているうちにそちらの方が面白くなり、本格的にプログラミングを学んだんです。その卒業制作で制作したのが、世界ウーマンの初期サイトです。

「海外在住の女性がどこに住んでも仕事を続けられる環境があったら」「情報を共有したり自分の経験を役に立てたい」「同じような境遇の人たちと繋がりたい」というシンプルな思いでサイトを作りはじめました。海外在住者のサイトは他にもありましたが、海外で仕事を続けたい女性に特化したものがなかったんです。

女性って優秀な人が多いですが、さまざまな理由で能力を発揮できていないことがあると思います。特に海外生活となると、常に利き手でない手で戦うようなもの。その点インターネットの世界は公平だと思うんです。アイデアとやる気と行動次第で、住んでいる場所のハンデを有利に変えられます。

(次ページへつづく)

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