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”世界を舞台に。女性はつながることで力が無限大!” 藤村ローズさん(オランダ)

2020年10月31日

北京留学中、中日青少年交流センターの茶室にて

世界ところ変われば…海外生活は気付きの連続!

周:最初の海外である北京での生活はいかがでしたか?

ローズ:最初は国際電話の掛け方も分からず、大人なのにホームシックになりました(笑)

周:ははははは!大人でも最初は心細いですよね。

ローズ:でも単身留学は吸収が早かったです。最初は全然聞き取れなかった中国語も、日本語や英語に中国語が混ざって困るほどに。色んな国からきた留学生との交流も楽しかったです。

留学する前は「中国は危ない」とかなり脅されていましたけど、実際住んみたらそうでもなくて。現地になじむことはとても大事だと思っていたので、できるだけ中国の学生と同じような生活を送っていました。

周:適応能力高いですね~!これは嫌だとかの拒絶反応することはなかったんですか?

ローズ:衛生面とかは色々ありましたが、どちらかというと違いを楽しめる方だと思います。中国特有の食べ物にも挑戦しましたよ。「臭豆腐(しゅうどうふ)」を食べたときは日本に帰りたくなりました。(臭豆腐とは豆腐を植物性の発酵液につけた加工食品で強烈な臭いがする)

周:ははははは!臭豆腐はきついですね~。私勇気なくてまだ食べたことないです。その好奇心、尊敬します。

ローズ:反日感情を感じることもありましたが、私自身が日本の歴史や文化をあまり知らないことに気付くきっかけになりました。何か日本文化を学びたいと裏千家茶道を習いはじめました。中国の人たちの前でデモンストレーションをしたり、貴重な経験をしました。

周:そして北京にいるときに結婚をされたんですね?

ローズ:はい、北京で知り合った日本人の相手と結婚し、北京は寒すぎたのと将来のことを考えて香港に移ることにしたんです。それからまもなく妊娠し、2008年に香港で息子を出産しました。

周:その頃の生活はどうでしたか?

ローズ:海外で初めての子育てに精一杯でした。子供の呼吸が止まって救急車を呼び、家事がほとんどできなくなった時、知人がフィリピンのお手伝いさんを紹介してくれました。買い物、料理、赤ちゃんの世話、なんでもてきぱきとこなしてくれて驚きました。

周:お手伝いさん文化は日本と大きく違うところですよね。こっち(香港マカオ)のお母さんたちは産後4週間とかで仕事復帰しますもんね。

ローズ:かなり価値観が変わりましたね。そのあと夫の転職で子供が1歳になるころマカオへ移動します。

ローズと周の出会いは10年以上前。子供たちも幼なじみ

周:そこで私はローズさんと出会うわけですが、ローズさんが作ってくれた手羽先の煮つけがおいしかったことを覚えています。買い物はスーパーではなく市場によく出かけていたそうですが、量り売りや値段のやりとりなど大変じゃなかったですか?

ローズ:買い物は海外生活に馴染む一番のポイントなんですよ!数を覚えたら指さし会話で買い物できますから。どこの国でも「こんにちは」「ありがとう」の次に数字を覚えます。

周:やはり実用的な会話が役立ちますね~。交友関係はいかがでしたか?

ローズ:ママ友達と仲良くさせてもらっていました。子育てや生活のことなど色んなことを教えてもらいました。困った時に色々説明せずに助けてくれたのは、やはり言葉も文化も同じ日本人でした。

周:マカオの次はご主人の転勤でマレーシアのジョホールバルへ移動ですね。移動することに関してはローズさん的にはどのように思われていたんですか?

ローズ:またゼロからスタートだけど頑張るしかないですよね。文化や言葉の壁に孤独を感じることもありましたし、いつどこに引っ越すか分からずキャリアを築けない不安もありました。でもできることをやる!参加できることは何でも参加して、日々の生活の中で気づいたアイディアをノートにまとめていました。いつか自分なりの形で仕事をしたいという気持は常にありました。

周:学生のころからやりたかったことの一つに「自分でビジネス」ありましたね!

(次ページへつづく)

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