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”HavingよりBeingが大事、あなたらしい本物の生き方を” 畑山理沙さん(シンガポール)

2019年1月29日

ラザニア事件、私の悩みはラザニアと共に飛んでった


大学の卒業式には、両親とホストマザーがかけつけてくれました。

理沙:日曜日の朝は、お母さんがワッフルやパンケーキを作ってくれるんです。あと、お父さんがバーベキューでベーコンとかソーセージも焼いてくれるんです。それを全部バーっとお皿に入れて、上からメープルシロップをかける衝撃!しかも、メープルシロップの量が半端ないんですよ。本当に死ぬほどかけるんです。爆笑するしかないですよね。

事務所:あはは、確かに!

理沙:あと、「ラザニア事件」というのがありました。それはもっと後のことで、東京で働いていた20代の頃、人生にすごく悩んでた時期があったんです。仕事にはついて行けないし、自分らしく生きられてなくて。周りがエリートばかりで自分が小さく見えて、悩んで悩んで、シアトルのその家族を訪ねていったんですね。原点に戻ろうと思って。

事務局:ええ。

理沙:家族と家でディナーを食べていたんです。そこの家族はディナーといってもみんなで一つのテーブルに着いたりしなくて、キッチンカウンターのところで食べてる人もいれば、一人は床に座ってたり、ソファで食べてる人もいるような感じだったんですね。

事務局:自由ですね(笑)

理沙:みんなでそれぞれラザニアを食べていたのですが、そこの飼い犬がラザニアを食べたそうに寄ってきたんです。そしたら、キッチンカウンターのところに座っていたお母さんが、ラザニアをバッと手で掴んで、床に投げたんですね。その瞬間、ラザニアは宙を舞って、ポトッと床に落ちて、犬は普通にペロペロペロっと食べてて、家族は何事もなかったように会話していて…。私の悩みはラザニアと共に宙に浮いて飛んでったという感じだったんです。

事務局:す、すごい。

理沙:とにかくスケールの大きな人達で、小さいことで「つべこべ、わーわーなるな」みたいな。ただの感覚ですが、アメリカってそういう家族多いと思いますよ。なんか器がでかく包容力がすごい!

それからまた同じ職場に戻ったんですけど、世界が全く違って見るようになったんです。ちょっとしたことで悩まなくなったし。ラザニア事件のおかげで(笑)。両親や上司にほめられなくてもくよくよせずに、もっと大きな視野を持とうと思えるようになったんです。

事務局:アメリカ留学時代の原点に再び戻って、一回りも二回りもスケールが大きくなったのですねー。

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