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”変化することは成長しているということ” 岩井真理さん(ブラジル)

2021年2月27日

トライ&エラー、エラー、エラー!たくさんのエラーを乗り越えて

事務局:香港の後は、日本に戻られたんですよね?

真理:はい。旅行業界大好きだったんですけど、香港で頑張りすぎちゃって燃え尽き症候群になってしまったんです。そのとき30代前半だったんですけど、全く違う業種の金融業界に転職しました。「今なら頑張れる!ダメだったらまた戻ればいいや」と思って。

転職先の会社は大きな会社で、そこで働く人達は優秀な人ばかりでしたけど、守りに入ってる人が多いように感じました。そんな中で「私は別に失うものはないじゃない!」って気持ちがあって。上手くいかなかったらまた別を探せばいいしと思っていたので、常に全力投球でしたね。

仕事はまず営業から始めたんですけど、徐々にいい結果が出て、それが自信に繋がっていきました。だからいつも自分で自分を縛らないようにしてました。

事務局:そこも真理さんの強みですよね~。またやり直せばいいじゃない!っていうタフさ。

真理:それは沢山失敗してきたから。私、トライ&エラー、エラー、エラーですよ!営業の仕事なんて、断られっぱなしなわけですよ。だから打たれ強くなりますよ。断られる度に「ほう、そんな断り方があるんですね」とか「新しいノウハウが増えたな」と思うようにしてました。

最悪の状況になるといつも唱えている言葉があって、「いよいよ面白い展開になってきましたよ!」っていう。

事務局:はははははは! さすが~。頼もしいな~!そうやって楽しみながらたくさんのエラーを乗り越えて、キャリアを積んでこられたんですね。

真理:そうですね~。営業、教育・育成、企業担当などを経て管理職となりました。営業開発室長として数字を追いかけ、組織経営をしました。その後は採用部門に異動となり、リクルート推進の責任者として、中途採用の仕組みを作ったり、離職率を下げるための取り組みなどしました。その際にキャリアコンサルティングの資格をとりました。

 

「話を聞くこと」が組織を変える

20年以上務めた金融機関で。仲間と一緒に

事務局:私以前の仕事で、採用に何度か立ち会ったことありますが、人を見るって難しいなと思ったことがあります。人を採用する時って何かポイントありますか?

真理:中途採用を担当していたのですが「この人がうちの会社に来たら幸せになれるかな?」と考えていました。会社にとっては採用する一人かもしれないけれど、個人にとっては大切な人生のターニングポイントになっているわけですよね。特に女性はライフイベントによってキャリアや生活が大きく変わることって多いですし。

皆さん現職を辞めてまで転職しようとされているわけですから、やっぱりその転職が成功だったと思ってほしいじゃないですか。なので採用するという意識よりも寄り添って話を聞くことにしていました。相手にどんな思いがあるのかを特に。そこで背中を押してあげたり、他の会社で力が発揮できそうであればその旨伝えたりしていましたね。

会社は100年以上続く老舗企業で旧態以然とした部分があって、それまでは上から目線の採用面接だったんです。女心がわかっていない人が多かったんですよ(笑)

でも、小生意気にも男性上司への苦言を呈し続けて、採用面接の会話やスキルを変えていきました。その結果、80か所の支店が集まる会社の全国大会でもそのノウハウを発表する場をいただいたりしましたよ。

事務局:さすがの傾聴スキルです。私、すでに真理さんに相談を持ち掛けたい気分です(笑)

真理:私も以前は自分でしゃべる方が多かったですよ。でも傾聴の勉強をしてからは、営業が楽になりました。以前は自分が良いと思うところを先に話していたのですが、お客さんの話を聞くことにしただけで売れるというか、要望を満たせれば買ってもらえるというか。

事務局:え~!傾聴すごい!

真理:やっぱり、相手の話を聞くことって大切だなぁと思います。あとね、私地獄耳なんです。遠くにいても話し声が聞こえてくるというか人の様子がわかるというか。「どうした?困ってる?」って声をかけると大体困ってたりしますから(笑)

事務局:頼りになるリーダーだなぁ。

真理:全体的に見る、俯瞰的に見ることは得意ですね。

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