「分からないことがあったら質問して」と言われていても、トレーナー役の方が忙しそうな時はその都度声を掛けづらいことがあると思います。
そういう場合は、始業時に5~10分程度の「スタンドアップ」と呼ばれる短いミーティングを提案するのも効果的でしょう。
ざっくりとした業務内容を確認した後に、これだけは聞いておきたい質問を用意しておきます。それでも質問する機会がなかったという場合は、提出前に状況を説明して確認を取るようにしましょう。
注意を受けた場合も、ただ次から気を付けるだけではなく、注意を受けた経緯を理解しておく必要があります。ケアレスミスであることが多いかもしれませんが、「言葉のアヤで説明を誤解していた」なんてこともあるかもしれません。
また、あなた個人への注意ではなく、業務に対するコメントと割り切って聞くよう心がけましょう。
それでも個人的なクレームの疑いがある場合は、言われたことを書き留めたり、関連メールを保存したりするなど、記録を残しておくことをおすすめします。
味方になってくれそうな人というのは、話しやすい同僚であることが多いと思います。
チームミーティングなどに出席していると、おのずと誰が何をしているか見えてくるものですが、他にも出席できそうな行事やイベントがあれば顔を出してみると、職場のカラーが掴みやすくなります。
野田は在宅勤務になって久しいですが、問題にぶち当たった時はまずチーム内のチャットに「皆さんの担当プロジェクトで似たようなことってありました?アドバイスもらえると助かります!」というようなメッセージを送って情報収集しています。
もちろん、全員が返信をくれるわけではないので、反応を見ていると「誰が協力的だとか、何に詳しくて話しかけやすそうだ」とかが分かってきます。
業務記録はお互いの認識に齟齬があった場合に自分を守る手段になるので、手短にその日の業務を記録しておくことをおすすめします。
先方が用意した記録フォームなり計画書が用意されていることもあるでしょうが、その場合はコピペしてでも別ファイルに記録を残しておくだけで、いざという時に役立ちます。
さて、仮雇用期間を活かしきるというテーマでお話しましたが、要は「おまかせモード」にならないことです。
もちろん、先方からの指示に応えるだけで精一杯という場合もあるかもしれません。そのときは「この仕事を続けていけるか。続けたいか」という選択になってくるかと思います。
「続けたくないが、収入のためにやるしかない」という状況もあるでしょう。事実、わたしは過去にその状況を経験しました。
その時は「無駄になる経験なんかない」と腹を括ると同時に、「1年後に絶対に転職する」という目標を立てました。そう決めてしまうと人は不思議なもので、本当に1年と3か月後に転職が実現しました。
このシリーズの初回で触れたあなたの「ゆずれない価値感」が明確であればあるほどこういった場面で迷わなくなります。
たとえ家族友人から𠮟咤激励されたりとかあったとしても、最終的にはあなたが自身の気持ちに正直でいた方が後々後悔しないですよ。
わたしはキャリア・就職面接に関する相談も承っていますので、ご興味ある方はインスタかウェブサイトからお気軽にご連絡ください。次回もお楽しみに!
Written by 野田リエ(アメリカ)
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