大人になった今だから、より深く楽しめる。ガラパゴス諸島へクルーズの旅

楽園のようなガラパゴスにも問題はある

ガラパゴスが楽園のように書いていますが、実は今でも人間が島にもたらす問題がありました。

流れ着いたのか持ち込まれたのかはわかりませんが、ガラパゴスピンクフラミンゴが生息しているフロレアナ島の砂浜でプラスチックごみを見つけました。

ボートでアシカを見学している時も、岩場に引っ掛かっているミルクの箱を見つけ、夫がガイドから許可をもらったうえ、岩場に近づいて回収していました。

パワースポットのような場所で心が清々しくなった後にゴミを見つけるというのはとても残念なことです。

聞くところによると、ゴミ以外にも不正にガラパゴスゾウガメの赤ちゃんをラップに包んで持ち出そうとしたりする違法行為や、某国の漁船がガラパゴス周辺でサメのフカヒレ目的で捕獲しヒレだけを切り取った後、海にサメを放り投げたりする問題があるそうです。

私たちが乗ったクルーズシップの排水は船内で浄化されて海に流されているそうですが、これから本格的な観光需要か戻って来るのであろうガラパゴス。マイナスの影響が出ないのを心から願います。

大人になった今だから、感謝できる旅

30年前にガラパゴス訪問をしたという、50代のコスタリカ人のカルロスさんは、「20代の頃より大人になった今の方が、この場所に尊さを感じる」と言い、アメリカ人男性のカイルさんは「魂がきれいになる旅」と表現していました。

私自身の過去の旅行歴を振り返ると、昔はニューヨークなど刺激的な場所へ行くことに魅力を感じ、わざわざ遠くて不便な山奥へのエコツアーなどに興味を持てませんでした。

最近はエクアドルのように粗削りでも生命力と活気を感じる街並みや、自然の豊かな場所への旅行にワクワクと満足感を感じます。

知識と経験を積んで心に余裕が生まれたタイミングで、今まで知らなかった場所に訪れたとき、新しい価値観に気が付くことがあると思います。これこそ大人になった今だから楽しめる深い旅のあり方なのではないでしょうか。

ガラパゴス訪問がきっかけで、昔、苦手だと感じたこと、そして地球環境に少しでも貢献できる新しいことに挑戦してみたいと思いました。

皆さんは振り返ってみて、大人になった今だからわかること、学びが大きかった旅、経験などはありますか？過去に試して、「つまらない」と思ったことを、大人になった今、もう一回試してみたら、人生が変わるかもしれませんね。

Written by マットン美貴子（エクアドル）

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