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日本にもあるけれど、違いが特に顕著なフィリピン式イベント3つの楽しみ方

2022年4月26日
中尾あゆみ (フィリピン)

フィリピンの「世界で最も長いクリスマス」

最後にキリスト教最大のイベント、クリスマスを紹介します。

フィリピンは国民の90%以上がキリスト教徒がを占め、そのほとんどがカトリック教徒。そのためクリスマスも特にカトリックの特色が反映されます。

日本では12月に入ったらクリスマスツリーを飾るかなという感じですが、フィリピンのクリスマスは「ber month」にはじまります。

月にberがつく9月〜12月が全てクリスマス期間です。1年の1/4がクリスマスという気合の入り方!「世界で最も長いクリスマス」ともいわれています。

8月末になると街中がソワソワしはじめて、早くもイルミネーションなどのデコレーションが始まります。クリスマスまで100日(!)というカウントダウンパネルも飾られるほど待ち遠しいイベントなんです。

正直本番の12月頃には飽き飽きしてきますが、なんだか街に出ると常にホリデーの香りを感じられて、少しワクワクしながら日常が送れます。

個人的に驚いたのは、サンタの飾りがほとんどないこと。代わりにカトリックのマストデコレーション、キリストの聖地ベツレヘムの馬小屋でキリストの生誕のシーンを表現したものが多いです。

そしてもう一つフィリピンのクリスマスに欠かせないのが「パロル」という星型のランタン。これもキリスト教の飾りです。キリスト生誕の際、光を照らした星を象徴しているそうです。小型のものもあり、わたしも記念に一つ購入しました。

 

12月に入ったらとにかくパーティー!

12月に入ったらとにかくパーティー!金土日はパーティーで予定が埋まると言っても過言ではありません。フィリピン人はとってもパーティーの仕切りが上手なので、どこに参加しても自然に楽しめて、つい感心してしまいます。

子どももわたしも何件かパーティーのお誘いを受けましたが、ドレスコードが赤か緑の服(たまに黒や金)のケースが多いので事前に用意しておくことをおすすめします。

ちなみに、フィリピンの企業ではクリスマスパーティーに莫大な予算が割り当てられます。

冷蔵庫などの豪華家電があたるビンゴ大会、レチョンとよばれる豚の丸焼きなどのフィリピン式のごちそうも振る舞われます。

帰りには余ったご馳走をパックして持ち帰りつつ、それぞれに段ボールにいっぱいのハムやケーキなどのホリデー食材をお土産にするのがスタンダード。わたしのような日系企業の日本人社員は1年目、これらの準備にてんやわんやになります。

以上、日本とフィリピンの違いが顕著なイベントの紹介でした。

挙げた内容以外にもそれぞれカルチャーがあると思うので、実際どのようにお祝いするかは身近なフィリピン人と相談してみてください。きっとそれぞれのこだわりのTipsを共有してもらえるし、心の距離が近づくきっかけになると思います。

日本に暮らしていたら馴染みのないイベントにも参加できるのは海外暮らしならではの醍醐味ですよね。すでに今年のber monthが待ち遠しいわたしは、ちょっとフィリピナイズされつつあるのかも…。

Written by 中尾あゆみ(フィリピン)

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