ではいよいよ、「隅田川七福神巡り」についてご説明します。
東京には谷中、日本橋、浅草、目黒など他のルートも多々あるのですが、私は隅田川に沿って下町情緒あふれる街並みを歩くのが、「江戸」っぽくて好きです。
上の地図をご覧ください。
要するにオリエンテーリングみたいなもので、地図に沿って寺社を一つずつ訪ねます。元旦から1月7日の七草までは、各神社寺院で開帳していますので、神様のご尊顔を拝見できます。
そして、同じくこの期間でしかできない江戸時代から伝わる参拝方法に則って、各寺社で神様の「ご分体」を集めます。ご分体とは、瀬戸物で出来た高さ5センチほどの神様のフィギュアです。
最初か最後の寺社で素焼きの宝船もを揃えて、ご分体を乗せて祀ります。船の先を家の中心に向けて置くと、たくさんの幸運が招かれると言われています。
ちなみに、お金のことを言うのは気が引けますが、ご分体一つ500円、宝船は2000円なので、トータル5500円で7つのお願いが叶うはず。
投資金額を抑えたい場合は、色紙に御朱印(一つ500円)を集めることも可能です。さらに開運のコストパフォーマンスを上げるなら、「隅田川七福神めぐり 墨堤名所案内」という周辺の観光案内とスタンプ帳を兼ねたものが300円で売られています。
全長5.5キロ、ゆるゆる歩きながら、お詣りすると、大体2〜2時間半くらいです。何度も通っていると要領も分かり、道にも迷わず、今年は記録更新、2時間を切りました。
始点終点はお好みですが、私は浅草駅を起点に吾妻橋を渡り、隅田川向こうの三囲神社からスタートするルートが好きです。
三囲神社は、越後屋(現三越)ゆかりの神社です。ここには、恵比寿、大黒天二つが祀られています。白狐の伝説もあり、お稲荷さんの神社です。宝物はこの神社でお求め下さい。
300メートルほど歩くと、弘福寺に到着です。風邪予防の像があり、参拝のお土産に咳き止め飴も売っています。布袋尊が祀られております。
すでにここまでで、「仕事がうまくいき、財運をもたらし、家族仲良く、笑顔が絶えませんように」なんて、欲張りなお願いしました。
そして、弘福寺のすぐ隣には、弁財天のいる長命寺があります。なんでも徳川家光が鷹狩の途中に腹痛を起こし、境内の水で薬を飲んだところ、みごと回復したことよりその名がついたようです。
弁財天は、水に関連する神様だけに、長命寺の水は重要なんですね。
ここでは、一つ注意があります。カップルで参拝する時、弁財天だけは2人別々にご参拝下さい。弁財天は女性の神様、嫉妬して別れさせるパワーを持っていると言います。縁を切りたい時は、お試し下さい(笑)