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自分をもっと知ろう!自分を知れば世界は広がる。自分を知る方法とは?

2021年11月8日
岩井真理 (日本)

明確にしておくべき3つの視点

ハイ/ローコンテクストカルチャーは、アメリカの文化人類学者エドワード・T・ホールが提唱した考え方ですが、大いにうなづける部分があります。

とはいえ、前述のように「私に合った仕事って、何?」と言うご質問をいただいた時、「自己理解」を促すために、私はアメリカの組織心理学者エドガー・シャインの理論を活用して確認することをお勧めしています。

シャインは、「以下の3つ視点を明確にしなければ、あなたの仕事は退屈なものになる」と言っています。

仕事とは、対価を得る職業だけに限ったことではなく「役割」と置き換えても良いでしょう。その明確にすべきものとは、

・興味 (やりたいこと) WILL 好きなこと、動機
・能力(やれること) CAN 才能、技能、強み
・価値観(すべきこと) MUST 誇り、こだわり、求められること

この3つのうち、興味と価値観は主観的であると言う点において、隣接しています。

能力については、自己評価と他者評価に分かれるので少し違いますが、この3つの視点の交わるところに、自分のなりの基準や軸が見えてきます。

ですから、この「興味・能力・価値観」を探るプロセスは、丁寧に進めていくことが必要です。

ここをおざなりにして、いきなり求人票とにらめっこすると、表面的な条件である「外的キャリア」にだけ引っ張られて、間違った選択をしかねません。じっくり考えてから、具体的行動に移しましょう。

 

自分の価値観を明確にするプロセス

あなたはどんなことが好きで、それはどんなきっかけでそう思ったのか、最近のことだけでなく、子供の頃からのことを思い出してみて下さい。

人の興味は、意外と変わっていないものです。なぜなら、好き嫌いはあなたの内面で時間をかけて育っていくからです。従って、何気ない日常の行動を振り返ることで、自分の興味は見えてくるでしよう。

次に、自分ができること、能力について考えます。好きなだけでは、仕事や役割を果たすことは難しいので、比較的自分にとって楽に出来ること、得意なこと、強みについて明確にしましょう。

能力には、学習、訓練などを通して身についた数値化できるもの、例えば資格とか点数とかで表すハードスキルと、生活習慣や経験などから身についたソフトスキルがあると思います。

TOEICが何点とか、ITスキルとかがハードスキル、人の話を聴くのが得意、粘り強く一つのことに取り組める、と言う特徴や性質はソフトスキルと言えるでしょう。

そんな興味と能力を持ったあなたは、どんなことを大事に働きたいのか、何にこだわりたいのか、どんなことをすると誇らしい気持ちになるのか、考えてみてください。

価値観を明確にするのは、かなり深い自問自答です。自分の芯の部分を探ることになります。合わせて、自分は社会の中でこんな役割を担っている、こんなことを期待されているのだ、と客観的に考えを整理することも、自己探索に繋がります。

この問いに答えるのが難しい場合は、「こんなことだけはやりたくない!」ということを考えてみましょう。やりたくないことの反対、そこにあなたが、価値を見出せるものがあるはずです。

 

「本当の幸せさは、我を知ること」

このように「自己理解」を深めるプロセスは、時間も労力も掛かります。しかし、キャリアの探索、つまりどのように生きていくか「ライフキャリアプラン」を立てることは、自己理解に始まり自己理解に終わると言っても過言ではありません。

この部分を疎かにすると、選択肢を間違え、思わぬ方向へ進んでしまう可能性があります。逆に、キチンと自己理解ができていれば、客観性のある判断もできる上に、流されることもありません。視野も広がり、より自分らしい道を選ぶことができるのです。

「本当の幸せさは、我を知ること」

期せずして、先日ヨガクラスでインストラクターからこんな言葉を聞きました。ちょうど同じようなことを考えていたので、ビビっと反応してしまいました。

自分を知れば、もっと自分のことを話したくなるかもしれません。そして、最終的には納得感、満足感、幸福感が得られ、あなたを取り巻く世界も広がっていくでしょう。

そこで、皆さんの自己探索のお手伝いをするために、12月4日(土)日本時間10:00〜11:30に「海外生活から学ぶサバイバル仕事術〜あなたの強み発見のコツ〜」講座を開催します。

今年もあとわずか。来年の飛躍を目指して、ご自身の内側へ旅してみませんか?

Written by 岩井真理(日本)

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