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ブラジル人を雇ってみて、一緒に働いてみてわかったこと、感じたこと

2021年10月25日
HIROMI (ブラジル)

サンパウロ市のビジネス街パウリスタ通り

学歴社会ブラジルでのキャリア形成

この国では能力やキャリアにあった働きをする人たちがいるからこそ企業は成り立っているので、雇われた人はお給金にあった仕事だけをします。

ですから、管轄外の事はもちろん、誰でもできる事をお願いした場合でも、「時間外なのでできません」「専門外なのでできません」とハッキリ言います。

頼まれたら難しくてもやってしまい、自ら首を絞めてしまう時がある私は、ブラジル人の考え方を見習った方が良いのかもしれませんね。

ちなみにボランティアの場合は、キャリアや労働時間は関係ありません。

そして、ブラジルは学歴社会です。学力が高いほど給料が高く、失業率が低いため、サラリーパーソンたちは仕事終わりや週末に大学や大学院に通い、キャリア形成をしている方も多いです。

家政婦や掃除婦(夫)のようにキャリアが必要ない職業に関しては、仕事の仕方と信頼度を見ます。働いている年数で給金は上がっていきます。

このように努力をしていると分かるからこそ、職業の日には「ありがとう」と心から言えるのです。

 

ブラジル人と向き合う時の魔法の言葉

ブラジルのシンボル「コルコバードのキリスト像」

ブラジルの働き方についてどう思いましたか?

私は最初の頃、戸惑いもありましたが、郷に入れば郷に従えで、彼らが給金の分だけ正確に働いてくれるのならば、と割り切ったら今では楽になりました。育った環境が違えば考え方も違うのは自然な事ですよね。

しかしクライアントとお仕事をする時、正直ジレンマはあります。ブラジルに移住してから9年、私の口癖は「Não tem jeito(しょうがない)」 になりました(笑)

口癖なので家庭内でも言っていたら、私の娘は「Não tem jeito」の歌を作ってしまいました。私が言うたびに歌うので笑ってしまい、「あれ?なんでモヤッとしていたのかな?」と思ってしまいます。

もちろん、しょうがないでは済まされない事もあります。そういう時はきちんと話をしましょう。ブラジル人はきちんと話を聞いてくれます。でも、考え方や視点を変えるのに大事な言葉だと思います。

皆さん、ブラジル人との間でイラっとしたら「Não tem jeito(ナゥン テン ジェイト)」です!それで一旦落ち着くことができるから、あら不思議。なぜイラっとしていたのだろうと思えるかもしれませんよ。

最後になりますが、リオデジャネイロにあるブラジルのシンボル「コルコバードのキリスト像」の大きく手を広げている姿はブラジルに住む人々の心の温かさや、包容力を表しているそうです。

コルコバードのキリスト像のように、人々を受け入れる寛大な心を常に忘れずに持っていたいものです。

今月も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!Até mais!!(またね!)Tchau!!(バイバイ!)

Written by HIROMI(ブラジル)

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