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北米トレーラーキャンピング事情。家族キャンプを楽にするヒントやおすすめなど

2021年7月13日
林いくえ (カナダ)

キャンピングカーの種類

トレーラーを牽引するピックアップトラックやRVなどの旅行車を見かけるようになると、「今年も夏がやってきた!」という実感が湧いてきます。

アウトドア大好きな夫は夏が大好きで、毎年新しい趣味ができます。去年は釣り、一昨年はカヌーイング、三年前は、トレーラーキャンピングでした。今年はセーリングなどとつぶやいています。

あまりにも沢山のことに興味があるので、私も本人が本気になるまでは聞き流すスキルが身に付きました(笑)。

「トレーラーを購入したい」と言われた時も最初は反対していたのですが、結局説得されてしまいました。でも今では購入して良かったと思っています。

これまでのトレーラーキャンピングの経験から、「知っておくといいかも!」と思う情報をご紹介したいと思います。

トレーラーと言っても、沢山のメーカーも種類もサイズもあり、牽引が必要なものと、そのまま移動できる旅行車タイプに分かれています。

牽引が必要なものをTrailer(トレーラー)、旅行車タイプはRV(Recreation Vehicle)と呼んでいます。

トレーラーでも、ベッドの空間が折り畳み式テントになっているHybrid(ハイブリッド)のタイプもあります。RVも、運送車タイプもあれば、大型バスタイプもあり、様々です。

 

我が家のトレーラー、出発前の準備

上:食事の準備中、左下:ラックがあると便利!、右下:ダイニングからベッドに変身

結構迷いましたが、私たちはトレーラーを選びました。車だけで移動できるオプションがあるからです。

RVだとキャンピング場近くにある観光スポットを訪れる際、狭い街中や駐車で困ることが多いという点を考慮しました。

トレーラーの場合、車だけで移動できるというオプションは嬉しいものの、牽引できるピックアップトラックが必要になります。また、牽引バーを取り付けるのに時間がかかることがあるのも注意点です。

私たちが購入した家族5人が泊まれる24-ftサイズのトレーラーは、キッチン、バスルーム、ダイニング(夜はベッドに変身)、2段ベッド、クイーンズサイズソファベッドという一つのオープンエリアになっているものです。思ったよりも広く、縦長の10畳一間のアパートのようなイメージです。

毎年、トレーラー開きの時が準備に一番時間がかかります。

バッテリ、タイヤ、プロパンガスの確認、パイプに入れた冬越えのためのアンチフリーザーの排出、冷蔵庫の充電などを夫が担当し、私は日常用品、食品・食材を揃えることや「荷造り」を担当します。

トレーラー用に簡単な食器、キッチン・バスルーム用品、タオル、清掃用品などの必要品一式を用意しておくと、毎回持っていく必要がなく効率的です。

食品や食材の準備ですが、あらかじめ作って冷凍したミートボールソースやカレーなどを持っていくと、温めるだけでいいので楽です。

「キッチンがあるからその場で作ればいい」と考えていた最初の頃と比べて、キャンプ中キッチンに立つ時間が少なくなりました。

準備する食材の量も滞在日数によって違いますが、最初の数日間分だけ持参し、後はキャンピング場近くのスーパーで必要なものを買い足す。そうすると、冷蔵庫と食品棚を一杯に詰める必要がなく、出発前の準備も楽になります。

あると便利なものは、ハンガーと濡れた水着やタオルを干せる折り畳みラックですね!家族5人もいると干すところがないという問題がありますが、ハンガーとラックはとても助かっています。

 

キャンプ場予約のポイント

上:KOAキャンプサイトオフィス、左下:水道、排出パイプ、右下:電気、水道サービス

夏が短いカナダ東部では、トレーラーキャンピングに適した時期は3-4か月ほどと短いので、人気のあるキャンプ場は毎年2月、3月くらいまでに予約を取る必要があります。

私たちがトレーラーやRVのキャンプ場を予約する時に気を付けることは、「電気、水道、排水」のフルサービスが提供されているかどうかです。家族で一週間滞在することもあるので、これらはとても大切です。

フルサービスを提供しているキャンプ場では、一つ一つのキャンプカースポットに電気、水道、排水パイプが設置されています。

トレーラーには3つのタンク、White、Gray、Blackがあります。ホワイトタンクにはキャンプ場の水道管から引いた水、グレータンクには、キッチンやシャワーの汚水、ブラックタンクにはトイレの汚水となっています。

多くの国立公園では、排水はキャンプ場の出口近くの一か所にだけしかなく、帰り際に寄るという形になります。順番待ちのキャンピングカーやトレーラーの長い列を目にすることもよくあります。

北米には、KOA(Kampgrounds of America) というフランチャイズのキャンプ場が至るところにあり、設備もサービスも良く、キャンプ場もきれいに維持されているので、私たちはKOA愛用者です。毎朝ゴミ収集もしてくれるんですよ!

プレイグラウンドやプールはもちろん、犬の遊び場、キャンプファイヤー用の薪など、キャンプ用品が買える売店、キャンプ中家族で楽しめる、映画、BBQ、ゲームナイトなどのプログラムまであり、まさしくGlomour Camping(グラマーキャンピング)=Glamping (グランピング)のベストチョイスです(笑)。

次回は、これまでのトレーラーキャンピングで行ったところや体験談をご紹介したいと思います。

上:キャンプ場到着直後、下:KOAキャンプ場内プール

Written by 林いくえ(カナダ)

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