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イギリス人のお家に招待されたら、どんな会話で切り出す?

2021年6月25日
アレン真理子 (イギリス)

ノーフォークで有名なBlickling Hall

イギリスには番地のない家もある

イギリスでこうした個人宅にお誘いを受けた場合、ちょっと困るのが日本のように番地がないこと。

家の番号がないから、ナビゲーションアプリに入れても、正確に住所が出てこない。気が付いたら森の中を右往左往…のはめになる。

Semi-detachedまでは番号が振られているが、Detached houseになると、元のオーナーが勝手に名前をつけてあるので、見つけられないこともある。

親戚の自宅の住所は、「Thatched house(藁葺き屋根の家)、XXX ストリート」となっており、これで郵便物は届くのだろうかと心配になってしまう。もちろん、郵便局では登録されているのでちゃんと届くのだが、一般人は困ってしまう。

こうしたお宅を訪問する場合は、事前にアプリのサテライト情報などで位置確認しておくこと!

日本ではあまり馴染みがないが、イギリス地方ではわりと見かけるBarn conversionについて最後に触れたい。

農業がさかんな地方都市では、昔の納屋を改造したBarn conversionも多い。

もともとや牛や馬や豚を飼育していた建物だから、平家が多く、普通の家よりも仕切りが少ない。キッチンとダイニングが一続きということが多く、屋根が高めなのがポイント。

スッキリデザインのキッチン

ビクアトリア朝時代に建築された家は歴史があって古くて素敵とも言えるが、水回りや雨もりなどの心配もある。

その点、Barn conversionはもともと納屋であったところを過去数年の間に住宅に「改造」してあるので、そういった所が逆に行き届いている。

ちなみに筆者のBarn conversionは床下暖房があり、冬もほっこりと一日中家が暖かい。お湯もたっぷり、大好きなお風呂にゆったり浸かれる。

なかなか居心地の良い「納屋」なのだ。つい数年前まで牛さんたちが住んでいたとは考えられない。

オーナーのセンスがよく、昔ながらのレンガをそのまま残してあり、すっきりとしたフローリングやキッチンのデザインが素敵だ。

もし将来、イギリスの地方に住む、なんてことがあったらBarn conversion も視野に入れて欲しい。値段はピンキリだが、都内のフラットやSemi-Detachedに比べたらお手頃なのも魅力だ。

英国に移住後、まずは賃貸から始めた筆者だが、将来は大きめのBarn conversion を買いたい、いやいや、改築前の納屋を買って、自分たちで作るか。。。などど、楽しく妄想中である。

Written by アレン真理子(イギリス)

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