オフィスに常備しているお昼寝3点セット
実際、私は過去に彼らを怒らせてしまったことがあります。
まだこちらに来て間もない頃、取引先への挨拶周りを上司と一緒にしなければならず、お昼休憩後すぐに出発しなければならない日には、この休憩時間中に準備をしていました。
しかし、その私の準備をしている時の音が少々うるさかったようで、ある日の終業後、同僚から「あなたの準備している時の音がうるさいって陰口を言われているよ。来たばっかりで知らないかも知れないけど、ベトナム人はお昼休憩の時にはお昼寝をするのが文化だから、静かにしたほうがいいよ」と教えてもらいました。
その時に初めて、私は彼らからどう思われていたかを知ることになりました。
こちらとしては時間に間に合わせるために準備をしていたけれど、そこまで気を配れていなかった、、と反省すると同時に、普段は英語で会話をしているので、彼らにベトナム語で何を言われているのか分からない、、と途端に怖くなってしまいました。
そこから数か月間は、私のデスクの周囲にいるベトナム人スタッフ達と話すことが気まずく、怖かったのを覚えています。
それから私は比較的仲の良かったベトナム人スタッフに手伝ってもらってお昼寝3点セットを準備し、時間になったら彼らと同じようにマットレスを敷き、お昼寝をするようになりました。
ある日の午後。バイクの座席をベッドにして寝ているおじさん
しかし、やっぱりどうしても私はガッツリお昼寝できませんでした。
そして、音を立てたり、うるさくしたりしなければ問題ないということが分かってきました。少数ですが、中には寝ていないベトナム人達もちらほらいることが分かったからです。少数ですが、忙しくて仕事をしている人もいます。
現在では私もごくたまにマットレスを敷き、横になることもありますが、基本的には昼食を済ませたら外に出るようにしています。
オフィスの近くには銀行やショッピングセンターなどがあり、銀行で支払いを済ませたり、ショッピングセンターに入っているスーパーで日用品の買い物を済ませたりしています。
会社に自分でお弁当を作って持っていくこともありますが、そうでない日は、家が近いので自宅に戻って昼食を済ませ、午後の始業時間に間に合うように戻るようにしています。
カフェ等で外食する日は、午後の始業時間に間に合うギリギリまでお店にいるようにしています。
ベトナムへ来て早々、危うく嫌われそうになってしまいましたが、今では何とか関係も修復し、皆と普通に話せています。ですが、このような思いはできれば今後はしたくないですね。
Written by 平良弥生(ベトナム)
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