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出産の自由とは?アメリカでの卵子凍結処置事情や経験者の思い

2021年6月10日
野田理恵 (アメリカ)

出産は社会的義務?個人の選択?

わたしたち女性が一度は考えるであろう「出産」。

日本やアメリカをはじめとする先進国では、少子化が深刻になっていますよね。

世論では子供の養育費の増加や、結婚・出産が社会的な義務でなく、個人の選択として尊重されるようになった等の原因を挙げられていますが、皆さんはどう感じているでしょうか。

結婚と出産は、セットのようでそうではありません。わたしは30歳前後で結婚し離婚しましたが、前夫とのあいだに子供はいませんでした。

それから出産について思いを巡らすことはしばらくなかったのですが、二人の友人から異なる時期にそれぞれの卵子凍結の体験を聞く機会がありました。

そして2人目の友人の体験談を聞いた時、自分も卵子凍結をすることを直感的に決めました。

今回は、わたしがアメリカで体験した卵子凍結処置についてお話します。

 

アメリカでの費用は?

卵子凍結処置を行った方はご存知と思いますが、この処置はかなり個人差があります。

わたしは医者に言われるまで知らなかったのですが、女性がその生涯で生み出す卵子の数は先天的なもので、生まれた時に総数が決まっているそうです。

年齢が上がるにつれてその数は減少し続けるので、少ない回数の採卵で十分な数の卵子を確保するには、30歳までに処置を受けるのが理想だとか。ですが、年齢だけには限らないので、詳細は医師に直接ご相談くださいね。

アメリカでの卵子凍結処置をはじめとする不妊治療は、一概に幾らかかるとは言い難いですが、一般的に6000ドルから1万ドル(約65万円から110万円)かかると言われています。アメリカでは医療保険対象外です。

処置が可能かどうかを見極める事前検査に保険が適用されるケースはありますが、どんな保険に加入しているか、検査を行った病院がそれをどう処理するかなどによっても左右されます。

凍結後の管理費用は含まれておらず、別途かかります。ざっと調べた限り、日本で処置を受けたときと同様の金額のようです。

日本の場合と同じかわかりませんが、アメリカで処置をする場合の一番高額な費用は採卵時の麻酔です。もし、この麻酔の使用を拒否できるなら費用はある程度抑えられるようです。

ちなみに友人のひとりは麻酔なしで採卵を行ったそうですが、わたしはチキンなので麻酔をしてもらいました。

 

卵子凍結した人たちの思いはそれぞれ

採卵が一度で済むと思いきや、そうでない場合もあります。処置を受けた時の年齢が高ければ高いほど、採卵で得られる卵子の数は少ないことが予想されるからです。

卵胞刺激ホルモンなどを投与して底上げしても、一度の処置で冷凍できる品質の卵子が十分に採取できる保証はありません。一般的に10から15個前後の卵子が冷凍できると良いとされているので、数が獲得できるまで何度も採卵を繰り返す方もいます。

前述の費用は一度の採卵にかかる一連の費用ですから、それが採卵に臨む回数分かかるということです。予算が限られている場合は、切実な問題ですよね。

これもアメリカでの話になりますが、麻酔を使用するかしないかで費用が大幅に違ってくるので、考慮するポイントかと思います。

出産はこちらでももちろん繊細なトピックで、「ちょっとそこまでー」なんて気軽さでは聞いたことはありません。子を成したい想いは人によって違います。

ひとりの友人は「凍結した事実に安心したのか、子供が欲しい気持ちが一切なくなった」と言っていました。

別の友人は真剣に子供が欲しくて、旦那さんと一緒に何か月も苦しい思いをしながら試みた末に子を授かりました。育児をしていて、嬉しくて涙が溢れてくるときがあると言います。

わたしはシングルマザーでも子供が欲しいとは考えていませんが、出産を諦めてもいません。根拠はありませんが、出産する機会は巡って来る気がしています。

アメリカでの卵子凍結処置の話、いかがだったでしょうか。次回もお楽しみに!

Written by 野田理恵(アメリカ)

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