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チリってどんな国?在住者がよく聞かれる質問に答えてみました!

2021年6月9日
宇佐美美和子 (チリ)

「そもそもチリってどこだっけ?!」

みなさん、こんにちは!チリ在住のMiwaです。これから毎月、チリや周辺の南米各国のことをお伝えしていきたいと思います。

今回は連載1回目ということで、「チリに住んでいる」と言うと、よく聞かれる質問に答えていきたいと思います。

チリは日本から見ると地球の裏側にあります。遠すぎるためか、とかく「イメージが湧かない」と言われがちなチリ。

「そもそもチリってどこだっけ?!」と聞かれることもありますが、「南米にある、細なが〜い国だよ」と言うと、大体「あぁ!アレね!」となります。

「南米にある、細長い国」という印象はお持ちの方が多いと思いますが、実際どの程度なのでしょうか?

広大な南米大陸の端っこの方で縦一直線に延びているので、とても細いイメージがあるかもしれません。

でも日本と並べて比べてみると、幅はさほど変わらないんです。そして大きいイメージのない国土面積も、実は日本の2倍ほどあります。

日本との時差は、夏12時間、冬13時間、南半球にあるので季節は逆です。

「チリ=南米=ラテン!」というイメージのせいか「チリって暑いの?」とよく聞かれますが、北は砂漠から、南は南極大陸まで延びる国ゆえ、チリと一言で言っても場所によりけり。

例えば、首都サンティアゴは、南緯と北緯で逆ですが、日本の高知や長崎と同程度の緯度になります。

図は実際の緯度・経度とは異なります。サイズ感のイメージとしてご覧ください

気候は地中海性気候で、夏は暖かく乾燥し、冬に雨が降ります。日本と同じように四季がありますが、南半球にあるため日本とは季節が反対になります。

夏は30℃を越える日もありますが、乾燥しておりカラッとした暑さです。冬は朝晩は0℃近くまで気温が下がり冷え込みます。一年を通して一日の中で寒暖差が大きいです。

モアイ像で知られる人気観光地「イースター島」は海洋性亜熱帯気候で、温暖で湿度が高いのが特徴です。一年を通して日差しが強く風も強く吹きます。また天気が変わりやすく、にわか雨もよく降ります。

私が住んでいるバルパライソ州ビーニャ・デル・マール市は、首都サンティアゴのほぼ真西にあります。サンティアゴから車で約1時間半。夏には各地から多くの人が訪れる人口30万人ほどのビーチリゾート地です。

東京ほどはっきりした四季の変化はなく、冬に凍えるような寒さを感じることはないものの、夏でも昼間以外はヒートテックが欠かせません。

※チリを含む計7カ国がそれぞれ南極大陸の一部に領有権を主張しましたが、現在は南極条約により領有権主張の凍結が基本原則とされています。

 

「チリまでどうやって行くの?!」

ビーニャ・デル・マール市は夏には各地から多くの人が訪れるビーチリゾート地

「チリに住んでいる」と言うと、「遠っ!!!」というのが、ほぼ毎回と言っていい一番の反応です。そして大体セットで聞かれるのが「どうやって行くの?!」です。

チリへの直行便は存在しないので、必ずどこかを経由する必要があります。そして先に結論を言ってしまうと、「地球の裏側すぎて、どのルートもアリ!」というのが答え。

例えば私が初めてチリに来た時は、日本からアメリカ・ヒューストンまで12時間、乗継で14時間待ちの後、チリまで9時間。飛行機だけで、なんと35時間の移動時間でした。

北米経由が一番近くて早そうなイメージはあるものの、アメリカの出入国審査の煩わしさや、便によっては乗継時間が長いことを考えると、北米が必ずしもベストというわけでもありません。

出張でよく日本とチリを行き来していた夫や、日本の友人が使ったフライトを聞くと、実にさまざま。

・乗換時間が短かったから、フランス経由
・欧州経由便が満席だったから、オーストラリア経由
・チケット代を抑えたかったので、ドバイとブラジルを経由

このように北米だけでなく、欧州や豪州、ブラジル経由も割と使われています。とにかく日本からは真裏なので、基本的にはどこに向かって飛んでも、チリに近づく模様。

いずれにせよ、10時間超のフライトを最低2本は乗り継ぐ必要があり、ふつうなら最終目的地になりうるアメリカやヨーロッパで「まだ道半ばか…」と、なんとも言えない気分になります。

 

「チリには何があるの?」

首都サンチャゴのワインショップ”El Mundo del Vino”

同じ南米大陸といえど、リオのカーニバルに代表される、灼熱ラテンイメージなブラジル。世界遺産マチュピチュを有し、アンデス山脈と古代インカ帝国を思い起こさせるペルー。

そういった国々と比べると、これといったイメージがなく「チリには何があるの?」というのも、よく聞かれる質問です。

それぞれ思い浮かぶものを話してもらうと、酒豪の居並ぶ大学の先輩方(女)からは、圧倒的多数で「チリワイン!」。

確かに街中のスーパーでもワインコーナーはワクワクする充実ぶり。チリワインの象徴的ブドウ種「カルメネーレ」はぜひ皆さんにも飲んでいただきたいです!

海好きな私のイメージは「イースター島のモアイ」でしたが、実際に行ってみると、イースター島はモアイ像だけでなく、火山島特有の荒々しい波や切り立った崖の織りなす景色が最高にカッコよくて、何度も行きたい場所になりました。

山派の人からは「パタゴニアでトレッキングしたい!」という声も多数上がりました。パタゴニアの大自然を堪能できるバルマセダ氷河やパイネ国立公園、神秘の洞窟マーブルカテドラルなど、パタゴニアならではの大絶景があります。

また、チリは「南米の優等生」とも言われるほど経済的に発展しており、治安も他の南米諸国に比べれば安定している方です。旅行するには南米の中では安心できるエリアの一つだと言えるでしょう。

とはいえ「普通のチリ」ってどんなところで、どんな雰囲気なのか。実際に住むようになるまで、私は全くイメージが湧きませんでした。

アンデス山脈に囲まれるチリ。標高6000mを超える山脈は夏でも雪に覆われている

そして、今。「チリって、どお?」というのが、最も聞かれる質問になりました。

「すごく、好き」と答えると、当然「なにが?」って聞かれるんですが、いつもそれを一言で答えることはできなくて、なんだかもどかしい気持ちになります。

短いながらも住んでみて知った、チリのこと。一言では答えられない、チリの好きなところ。これから皆さんに少しずつお伝えしていきたいと思います。それではまた次回!Nos Vemos(ノス・べモス/またね)!

【チリ基礎データ】(出典、外務省ホームページ

面積:756,000平方キロメートル(日本の約2倍)
人口:1,873万人(2018年世銀)
首都:サンティアゴ
民族:スペイン系75% 、その他欧州系20% 、先住民系5%
言語:スペイン語
宗教:カトリック(全人口の88%)

Written by 宇佐美美和子(チリ)

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