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断捨離、引っ越し、これも仕事!やってみて分かった段取りアレコレ

2021年6月8日
岩井真理 (日本)

教訓3、良いことも悪いこともハッキリと伝えるのが良いビジネストーク

大手S社とA社は、お互いの金額を探ってきました。A社は若い女性の営業さんが、わざわざ見積もりに来ました。でもこの2社は不用品の処分はできないので、区の粗大ゴミセンターや提携の廃品業者を紹介されました。

一辺の長さが30センチを超えるものは全て粗大ゴミです。廃品業者に見積もりを取ると、かなりの金額が提示されました。布団などはそのまま捨てず、小さく切って捨てる事にしました。

区内のコンビニでシールを買って、指定の日に貼って出せば持って行ってくれる公共の粗大ゴミ回収の方は、400円程度なので費用としては格安です。しかし、テーブルなど大きな物を自力でゴミ置き場まで運ぶのは流石に不可能です。

ちょうど、S社とA社の間にあまり聞いた事のない会社からも連絡がありました。引っ越し費用そのものは、他の2社とほぼ同額でしたが、不用品の処分について相談すると、電話口の女性はテキパキとどんなものがあるのかを確認されました。

大型家電は含まないことを伝えると、「少しお待ち下さい」と何やら計算しているよう。「○○円でいかがでしょうか?全てお引き取りして処分致します!」とキッパリ言いました。

「やってくれるんだ〜」と心で呟きつつ、その会社を検索すると、埼玉県にある中堅の引越し業者であることが分かりました。

日程の希望を伝えると、またキッパリ「○月○日、時間指定なしで、いかがでしようか?」と、週のど真ん中水曜日を指定してきました。

「これはできます」「これはできません」とハッキリ言った上で、まるで大決断したかのように「これで、マルっと私共にまとめてお任せ下さい!」と言われ、お願いする事にしました。

 

教訓4、大プロジェクトもまず全体像をイメージ、細かいところはやりながら微調整

処分した物たち

全ての作業にどれくらいの時間がかかるのか検討がつきませんでしたが、「とりあえず1か月でやり切ろう!」と目標を立て、段ボールを届けてもらったその日から片付けを始めました。

小型家電は、区の粗大ゴミに出す事にしました。初めは片付けながら、その都度電話予約していましたが、これはちょっと失敗でした。

世間ではお家時間が増えた分、断捨離の民も増え、粗大ゴミセンターの予約は1か月先でないと取れない状況でした。

一つ予約して、「あ、これも追加で」と連絡してもその時はすでに遅くて、結局2週間にわたり3日間に分けて出す事になりました。計画性の無さに少し後悔。

大物処分の目処がたったので、仕分けしながら、同時に箱詰めを始めました。昔読んだ片付けの本に、服の選別は比較的ハードルが低いと書いてあったので、服からスタート。渡伯前に、ある程度整理していたのでこれは楽勝。

本はかなりの数でしたが、近くにできた小さな古本屋さんに取りに来てもらいました。CDやDVDは、買取チェーン店へスーツケースで運びました。

ぬいぐるみやお人形をそのまま捨てるのは抵抗があったので、2000円で段ボール一箱分ご供養して処分してくれるところを見つけました。昔使っていたスピーカーやオーディオ機器も、段ボールに詰めて送ったら引き取ってくれました。

「捨てる」という行為にお金がかかる中で、私は入出金がトントンだったのでかなりいい感じです。今は探せば何でも売れるんですね。

 

【教訓5】何事も一歩先をイメージし、選択肢を置いてより良い方向へ

片付け前後の部屋

沢山のゴミが出ました。「これだけのもの、よくぞ家の中にあったものだ」と我ながら呆れました。曜日を見ながら不燃ゴミや雑誌類などをちょこちょこ出しました。

懐かしいものもたくさん出てきました。昔の写真などはついつい手が止まり、写ってる人達へLINEで送ると、みんなコメントを送ってきて、しばしタイムスリップ。

極め付けは、若い頃の母と亡くなった祖母と2歳くらいの私の写真。母にも見せたら何度も「可愛い、可愛い」と言いながら少しうるっとしてました。

仕事へ行くように毎日片付けをして、1か月でやっと片付きました。途中、心が折れそうになりましたが、「これは単なる片付けではなく、新規事業立ち上げ」と自分に言い聞かせ、鼓舞しました。

引っ越しの日は、ちょっと暑いくらいの一日。プロの引っ越し屋さんのお陰で、1時間ちょっとで搬出→積荷→移動→搬入が終わるという手際の良さ。

さすが、日本です!ブラジルの引っ越し屋さんも頑張ってはいたけど、タラタラやってましたもの。同じ駅のこっちからあっちへの近距離移動で楽でしたが、引っ越しって距離に関係なく準備は一緒ですよね。

しかし、思いの他、荷解きに手間が掛かりました。吟味して捨てたはずでも、また捨てる。

断捨離、引っ越しの中で、働き方のコツをちょっと思い出しました。日本の労働市場へ戻るための、貴重なウォーミングアップとなりました。達成感!

Written by 岩井真理(日本)

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