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不安は視野を狭くする。不安な時こそ気を付けたいこと

2021年5月15日
佐古祐子 (アメリカ)

ワクチン接種の病院での出来事

こんにちは。HSPカウンセラー・コーチの祐子です。

今日は不安になると周りが見えなくなって、自分の正義を押しつけてしまったり、可能性を自ら閉じてしまうことがあるなあ、正義感は不安の現れだなあ、と感じた話をシェアしたいと思います。

先日私はコロナのワクチンを病院で打ってきました。ワクチンを打った後に15分その場で待機し、何もなければ帰宅するという流れでした。

待機場の出口付近に” I got my Covid-19 Vaccine!(ワクチン打ったよ!)” と書かれたパネルが置いてあるセルフィースポットがありました。

そして、病院の待機場にあるスクリーンにも大きくこのように書かれていました。

「ワクチン接種が終わった人はそこでセルフィーを撮ってみてくださいね。ここでしか撮ることはできません、出口後方にパネルがあります。SNSでシェアしたりして家族やお友だちにもワクチン接種したことを伝えてください」

無事に15分の待機が終わり、身体に異常を覚えなかった私は、帰り際にセルフィースポットでパネルの前に立ちセルフィーを撮っていました。

するとセルフィーパネルのすぐ横にいた男性に「病院で写真を撮るなんて、、、(You are not supposed to take pictures at hospital)」と嫌味な感じで言われたのです。

目の前の病院のスクリーンに大きく「セルフィー撮っていってね (Take your selfie here and share it with your family and friends というようなこと)」と書いてあるのにも関わらず、です。

 

「セルフィーを撮ってください!」パネルの前で

私もワクチン接種が終わって、ホッとしたようなドキドキするような、ナーバスから解放された高揚感を感じていたのが一気に気分を潰されたような気がして、あまり良い気がしませんでしたので、

「あそこに撮っていいって書いてありますけど。私は自分自身を撮っていたんです」

と言い返してしまいました。男性は「OK」とだけ言い、私はもやもやしながら病院を後にしました。

私に注意をしてきたこの男性は、車椅子に乗ったシニア男性と一緒にワクチン接種会場に来ていました。もしかするとですが、車椅子に乗っていたのは彼のお父さんだったように思います。

シニアとコロナのリスク相関は多くの場で語られています。車椅子のシニアらしき男性に引率していた彼は「コロナ」「ワクチン」「病院」というキーワードに、きっと私以上にナーバスになっていたのだと思います。

本当のところを知る術はもはやありませんが、私に写真を撮ることを注意してきた男性は不安だったに違いありません。

そしてきっと彼は、不安から周りに目が届かなくなっていたのではないかと推測します。周囲を見渡す余裕がなかったのだろうと。

「セルフィーを撮ってください!」と思いきり自己主張しているパネルのすぐ横に彼は立っていたにも関わらず、彼の目の前のスクリーンに「セルフィー撮っていってね」と明記されているにも関わらず、それに目をやる余裕は持ち合わせていなかったのだと想像します。

私だってもしも2歳の息子と一緒にワクチン接種会場にいたならば、同じように周りを見渡す余裕などなく、一段とナーバスになって、写真を撮っている人を注意していたかもしれません。

 

不安な時こそ気を付けたいこと

このように、人は不安な時は自分以外のことがあまり目に入りません。不安な時は自分を守ることばかり考えてしまいます。そして不安な時こそ、正義感が強くなったりするものです。

不安な時こそ、「きちんとしなきゃ」とナーバスになり、「ダメなこと・望ましくないこと」をしている人が目につきやすいものです。すべてのことがそうなのですが、例えば子育てもまったく同じです。

「導かねばならない」「教えなければならない」「世話をしなければならない」「守らねばならない」と不安から子育てにプレッシャーを感じることもあると思います。

我が子を大切に育てたい、我が子に失敗させたくない、きちんとした大人に育てたいと願うのはもちろん当然のこと。

「こうしなさい」「ああしなさい」「あれはダメ」「そんなことはダメ」「もっとこうしなさい」と自分の正義、もしくは信念や考え方などを子どもについつい押しつけてしまったり、ダメなところにばかり目が行ってしまうのであれば、きっと不安で、子どもを守りたいからこそだと思います。

先日私のYouTubeチャンネルで、お坊さん×ヨガの先生×教育者×3人の息子さんのお母さんであるひとみさんに、親子関係と子育てと自己肯定感をテーマにお話を伺いました。

すごく良いお話なので子育て中のお母さんに特に見ていただきたいのですが、この動画の中で、「お母さんたち、大丈夫、ドンと構えて、自分がハッピーでいられるように心を砕こう、まずは自分からですよ、自分をハッピーにしていこう」というお話がありました。

そう、自分が満ち足りていれば、周りにも気が回るものです。人にやさしくしたり、状況を正確に理解したり、話をきちんと聞くことはこころに余裕がなければできません。

私に「写真を撮るなんてけしからん」と注意してきた男性は、ルールを守らないモラルのない悪者に注意したつもりだったかもしれませんが、私は病院が推奨していることをしていただけです。

「ダメダメ、こうしなさい」と注意ばかりするのは、子どもをルールを守らないモラルのない悪者にしてしまうことです。子どもを悪者にするその前に、自分の正義を疑いたいものです。

不安なあまりに視野が狭くならないよう、これからも気を付けていきたい、と感じながら、今ワクチン後に撮ったセルフィーを眺めています。

Written by 佐古祐子(アメリカ)

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