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ベトナム・ホーチミン市民が通う「タンディン市場」

2021年3月23日
平良弥生 (ベトナム)

ベトナムでは今も市場が現役

Xin chào! ベトナム ホーチミン在住のYayoiです。

前回のコラムではベトナムのテト(旧正月)について、前々回はベトナムのクリスマスについてご紹介しましたが、今回はもう少し普段の日常に近いベトナムの雰囲気をお届けしたいと思います。

そのなかでも、ベトナム・ホーチミンの市場です。

ベトナムでは今も市場が現役で、ローカルのベトナム人のみならずこちらに住んでいる外国人も、日本でのスーパーに行く感覚で、食料品などを購入するために市場を訪れます。

訪れたのは、「タンディン市場(Chợ Tân Định)」という市場。ホーチミン市街地中心部から車で10分ほど行った所にあります。

都心部から比較的近い場所にも関わらず、まだ都市化されていない、ローカル色が色濃く残っている地域でもあります。

タンディン市場は観光客も少ないため、ローカル価格で商品を購入することができます。

早速中に入ってみると、正面入り口から入るとすぐに目の前に広がるのは、天井近くまで陳列された大量の布、布、布!

タンディン市場は布市場として有名で、市場の外にも布屋さんが軒を連ねているほどです。コットンやリネン、化学繊維系のものまで様々で、アオザイ用の布も多く売られています。

左:豊富なデザインのサンダル、右:日本人御用達のナッツ・乾物店

よく日本人も布を買いに来て、仕立て屋さんへ持って行き、アオザイやワンピースなどの普段着を作ってもらっています。

布以外にも既成の服や、サンダルを売るお店もあります。

店頭に並んでいるたくさんのデザインの中から好きなものを選ぶと、店員さんがその場でセミオーダーのサンダルを作ってくれます。

他にも、食器やトイレットペーパーなどの日用品、ナッツ類や乾物なども販売されています。

「A MUốI(ア・ムォイ)」というナッツや乾物のお店には日本語の話せる店員さんがいるので、日本人がよくナッツ類を買いに訪れます。

 

市場の生鮮食品はとても新鮮!

新鮮で種類豊富な野菜やフルーツたち

市場の外へ出ると、建物のすぐ横には野菜やお肉、魚などの生鮮食品が売られているコーナーがあります。

野菜はとにかく新鮮。特に葉野菜系は、スーパーに売られているものよりもかなりみずみずしいです。

魚にいたっては、生きたものがそのまま売られています。捌いたり処理されたものももちろんあります。魚だけではなく、貝類やエビ、カニなども沢山売られています。

お肉のコーナーもあります。豚肉エリア、鶏肉エリアと分かれており、それぞれのお肉の様々な部位が販売されています。

店員さんに頼めば、スライスなど、その場で希望する形に切ってくれます。

市場の外には他にも、フォーやチェーなどを売っている屋台もあります。

チェー(Chè)はベトナムのローカルスイーツの代表格。甘く煮た豆類や芋類、寒天や果物などの具材を合わせて食べる伝統的なデザートで、シンガポールやマレーシアではチェンドルと呼ばれています。

市場内を探索して歩き疲れたら、ここの屋台で何か食べながらひと休みするのもいいかも知れません。

左上:タンディン市場はフランス植民地下の1926年の建築、右上:生きているカニ!

もう一つ、ホーチミンで有名な市場に「ベンタイン市場(Chợ Bến Thành)」という市場がありますが、こちらは観光客向け。お値段も観光客向けに高く設定されています。

現在、新型コロナの影響で観光客が入国できないので、ベンタイン市場はお客さんが大幅に減ってしまいました。閉店するお店が続出して、ゴーストマーケットのようになってしまっています。悲しい。

一日も早くこのような状況が収束して、また活気のある市場に戻ってほしいです。

そしてまた普通に国外旅行ができるようになった際には、ぜひタンディン市場も訪れてみてください!

Written by 平良弥生(ベトナム)

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