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海外でのホームパーティで絶対に外さない日本料理おもてなし術!

2021年1月20日
アレン真理子 (イギリス)

当日のおもてなしプラン

さて、ディナーパーティの場合、上記のメニューからざっくりと前菜、メイン、デザートとコース風に順番にサーブする。

ホストするにあたり、自分が忙しくキッチンに張り付いていなくても良いように、出来るだけ事前準備をしておけるものにして、当日は自分も思う存分ゲストと食事を楽しむのが本当のおもてなしだ。

筆者はいつもコースメニューA, B, Cというように定番セットで考えておいて、この3セットに関しては完璧にしておく。その方が買い物も手慣れたものになるし、献立にいちいち悩まなくて済む。

「このゲストはベジタリアンだけど魚は食べるからメニューA」とか「このゲストは前回メニューBだったから、今回はCにしよう」とかそんな具合だ。

お肉が食べられない、でもシーフード好きなゲストがいる場合のメニュー例:

前菜

・アボカドとエビのワサビマヨネーズ (エビは片栗粉をまぶして炒めておく。)
・春巻き(肉と野菜の2種類を準備。お肉を食べるゲストにも配慮する。)
・シーフードサラダ

メイン

・サーモンの味噌ホイル巻き シメジ、エノキを添えて
・カルフォルニア巻き(スモークサーモン、アボカド、蟹かま、等)

デザート

・ブルーベリーチーズケーキ サマーベリーとバニラアイスクリーム添え

イギリス人に大人気のカツカレー。ディナーパーティにはちょっとカジュアルだから、2回目くらいから?

このように前菜で揚げ物を出せば華やかだし、メインはオーブンに入れるだけのホイル焼きなのでストレスが少ない。巻き寿司やサラダは事前に作っておく。

ちなみに日本的に白いお米だけを別にお出しするより、巻き寿司のほうが「スーシー!」と大喜びされるので中身を工夫していろいろ出してみる。

逆にシーフードは苦手。。。というゲストには前菜の春巻きを豚の春巻きのみ、サラダはアスパラやアボカド、またはベーコンとパインナッツを炒めて載せるボリュームサラダに変更。

メインは鳥の唐揚げネギソースまたは照り焼きチキンなど。ちょっと中華風に酢豚なども喜ばれる。

2コース出すだけでも結構大変なので、デザートはなるべく前日に作って冷蔵庫に入れておけるチーズケーキやムースなどがおすすめ。

あまり頑張り過ぎて当日に疲れないように!

 

接待する際の秘訣、気を付けること

お食事前のカクテルタイム

最後に、接待する際の秘訣をお伝えしたい。

ゲストは2組がベスト。つまり自分たちを入れて3組6名。ゲスト同士話が盛り上がってる間に、自分はそっと抜け出してお料理できる。

前菜もメインも、1,2品を目安に。色々欲張って作るよりも、品数少なめ、ボリューム多めを心がける。

なるべく事前準備がたくさんできて、あとは温めるだけ、さっと揚げるだけ、というようなコースがいい。

テーブルセッティング(お花、キャンドル、バックミュージックなども含め)は済ませておいて、ゲストが到着したらドリンクと共に歓談できる余裕をもつ。

そしてとっても重要!ゲストの宗教、国籍、ベジタリアンの有無などは事前にチェックすること。

東南アジア在住時代、本当は避けるべきのアルコール類はたくさん飲んでも、豚だけは避けるというモスリム系の友人が多かった。ヒンズー教では牛肉を避けるなど宗教や国籍によって違うので献立作りは慎重に。

比較的なんでも食べる日本人とはだいぶ様子が違うので注意!

そして一番大事なのは手の込んだ物凄い料理を出すことではなく、外国人のゲストが自宅ではまず作らない、シンプルな和食に触れられる機会を作ること。

みんなでそれを肴にわいわい楽しむ、それさえできれば大丈夫!ハッピーエンターテイニング!

少しだけオシャレしてホスト!

Written by アレン真理子(イギリス)

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