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世界遺産の町マラッカ、のんびりホリデー旅。観光・おすすめホテル

2021年1月2日
土屋芳子 (マレーシア)

中国、マレーシア、西洋の文化が融合したプラナカン文化

クアラルンプールとジョホールバルの中間に位置する、世界遺産の町マラッカ。

歴史的な街並みが2008年にユネスコの世界遺産に登録されており、フランシスコザビエルがここから布教を開始した街ということで知られています。

15世紀にマラッカ王国が誕生し、その後ポルトガル、オランダ、イギリスに支配されながら独特の文化が生まれました。

15世紀末に新天地を求めてこの地にやってきた中国人男性が、地元のマレー人女性と結婚し、その子孫はプラナカンと呼ばれます。

商才のあった中国人男性の家庭は財を成し、プラナカン達は時代を先取りするセレブリティとなり、この、中国とマレーシアと西洋の独特の文化が融合したプラナカン文化を作り上げていったのです。

街の中心地を歩くと、その融合、ミックス感を感じることができます。ノスタルジックと新しさ、カラフルで独特な色遣いを目にし、異国情緒を感じるでしょう。

街の中心部の様子と下中央はチェンドル

今回、私は2回目の滞在でした。ジョホールバルからは車で2時間半。クアラルンプールに行く前に立ち寄り、2泊しました。

コロナの影響で、観光客がだいぶ減り、中心地ではかなりの店がクローズしたままや売りに出されていて寂しく感じましたが、何代も続く地元の名店などは相変わらず混み合っているようでした。

とくに何もしなくても、街や川沿いを歩くだけでも、彩り豊かな景色が、懐かしく、かつ新しい感覚を生み出します。

 

いつもここに泊まりたい美しいコロニアルホテル

マラッカの通りはとても暑いので、休憩には名物のデザート「チェンドル」を。

ココナッツミルクのかき氷にグラマラカという、ココナツから作られた黒砂糖のシロップ。緑のちゅるちゅるしたものは海藻から作られたゼリーのようなもの。なんだか懐かしさを感じる味です。

宿泊には断然マジェスティックマラッカがオススメです。

1929年にマレーシア富豪の邸宅として建てられ、シンガポール人が購入して1955年にホテルとしてオープン。2000年にクローズした後、YTLグループが改装して2008年に今のマジェスティックホテルの形で再オープンしました。

1929年に建てられた当時のタイルが今も使用されています。こじんまりとしながらも美しいコロニアルホテル。フロントとラウンジはレトロで美しくカラフル。

入り口横のバーは、昔から変わらずそのままの状態で今に引き継がれているそうです。ウェルカムティーはライチティーと懐かしのお菓子。各部屋のドアにはリースが飾られていました。

部屋は落ち着きのある内装で、猫足のバスタブは深くて何時間でも入れそうな心地よさ。窓の外からは、ライトアップしたマラッカリバーが望めます。

マラッカに来たらいつもここに泊まりたいと思うホテルです。

【The Majestic Malacca】
https://www.majesticmalacca.com/

Written by 土屋芳子(マレーシア)

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