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海外就職でベトナムに来てちょうど1年経った今、感じていること

2020年12月23日
平良弥生 (ベトナム)

日本とあまり変わりない暮らしができるベトナム

Xin chào! ベトナム・ホーチミン在住のYayoiです。先月11月のはじめで、ベトナムに来てちょうど1年が過ぎました。

今回は私がベトナム・ホーチミンに約1年間住んでみて、ベトナム生活はどのような感じか、また海外で暮らす上で大切なことは何かというジェネラルな点も含めて、感じていることを書いてみたいと思います。

自己紹介でも少し触れていますが、私はもともとベトナムに行きたいと強く思っていたわけではありませんでした。

海外で働いてみたいと思って、たまたま就職先が決まったのがベトナムというだけで、ベトナムに対しての予備知識はあまりありませんでした。

ベトナムに実際に暮らしてみると、余程のこだわりがないのであれば、日本とさほど変わりない暮らしをすることができるように思います。

ホーチミンに関しては、日本の飲食店や、ユニクロ、無印などの日系ブランド、イオンや高島屋などが進出しており、少々割高にはなりますが、日本と同じものを購入することができます。

ユニクロ、無印、ホームセンターのコーナンは同じビルに入居しており、すぐ向かいのショッピングセンター内にはマツキヨとダイソーもあります。

私がこちらへ来てすぐの頃にベトナム初のユニクロがオープンし、そこから一気に色々増えていきました。

ユニクロ、無印、ホームセンターのコーナンが入居しているビル

日系ではなくても、ベトナムローカル企業の日本製品を扱うスーパーや日本食レストランも多くあります。

住まいに関しても、日本人が住むのはサービスアパートかコンドミニアムがほとんどになりますが、サービスアパートの場合、部屋の掃除、洗濯のサービスが家賃に含まれており、自分で家事をする手間を省くことができます。

サービス内容はアパートや支払う家賃の額などで変わってきますが、400~500USドル(日本円で約5~6万円)から借りることができます。

また、これは別の記事にしようと思っていますが、バイクが多いこともあってか、とにかくデリバリー文化が発達しています。

専用のアプリから注文すれば、レストランのお弁当からスーパーの商品まで、準備が整えばすぐに持ってきてくれます。

事前予約も必要ないので、思い立った時に注文できますし、雨が降っている時や仕事終わりなど、買い物へ行くのが面倒な時にとにかく助かります。

 

ベトナムで好きになれないこと

これはベトナムに来るまで全く分からず、未だにこの点だけは好きにはなれないのですが、とにかく大気汚染が酷いです。

不名誉なことに首都のハノイは大気汚染の世界ランキングで世界一、ホーチミンは3位となってしまいました。

鉄道が発達していないため、主な移動手段となるのは自動車かバイクで、そこから排出される排気ガスや、工場も多いので、そこから流れてくる煙等が原因です。

現在経済成長期のため、ビルなどの建設も至る所で行われており、そこからも粉塵が発生しているように見受けられます。

常にスモッグがかかっているような状態のため、綺麗に晴れた青空を見ることができる日は少なく、バイクに乗っている人はマスクをしている人がほとんどです。

あまりの空気の悪さに耐えきれず、コロナ発生前に日本に一時帰国した際、大気汚染対策のためにマスクを大量に購入してベトナムに戻ってきていた私。

コロナで「マスクが売ってない!」と大騒ぎになった頃、この大量に購入したマスクが別方面でも役に立ちました。

 

その国の言葉は多少なりとも知っておいた方がいい

ベトナム語だらけの看板。Leaf shop以外は何のお店か分かりません

ベトナムの公用語はベトナム語ですが、ホーチミンには英語を話せる方も多いですし、日本語を話せる方もいます。

でもあまり外国人が来ないような場所だったり、タクシーの運転手さんや、ベトナム人しか相手にしていないようなお店に行ったりすると、英語が通じないことも多いです。

こういう場合は身振り手振りで何とかするか、Google 翻訳に伝えたいことを入力して翻訳して、その画面を見せるなどして切り抜けますが、挨拶や食べ物の名前、〇〇へ行ってください等、簡単なベトナム語を知っているだけでコミュニケーションがスムーズに進みます。

「ありがとう」などをベトナム語で伝えると、相手の表情がすごく嬉しそうになるので、積極的に使うようにしています。

また、看板などの英語表記も比較的少ないと感じます。

スーパーで何かを買う場合、英語に翻訳されたシールが貼ってあることもありますが、ない場合もあります。レストランでもベトナム語メニューしかなく、写真が載っていない場合もあります。

食べ物は死活問題にもなりかねないので、早い段階で色々覚えておくといいと思います。

私も単語や挨拶こそ色々知っていますが、全くと言っていいほど話せないので、もう少しベトナム語の勉強を頑張りたいと思います。

 

特に行きたいと思っていなかった国で1年暮らせた理由

帰宅前のプチラッシュアワー。バイクが普通に歩道に乗り上げてきますが、もう慣れました笑

私が海外就活を始めるにあたって、転職エージェントの方から色々とお話しを聞く中で、海外で就職が決まって働き始めても、1年も経たずに帰国してしまう人がいるということを教えて頂きました。

国が合わなかったのか、会社が合わなかったのか、帰国するまでに至ってしまった背景は分かりません。

私は特に行きたいと強く思ってもいなかったベトナムで、1年暮らすことができてしまいました。

その理由を私なりに考えてみたところ、結論としては、あまり何も知らなかったから、特に期待することもなく、変にいいイメージばかりを思い描くことがなかったからだと思います。

たまたまやりたい仕事があったというだけで、旅行でさえ行ったこともなく、それほど強い興味すら持っていなかったベトナム。

事前にリサーチして得た一般的な情報と、なんとなくバイクが多くてベトナム料理はおいしいくらいのイメージだけで、そこに良いも悪いもなかったです。

ほぼ何の先入観もなかったので、街を歩いたりしながら出会う景色はどれも面白くて、ここへ行こう、今度はあそこへ行こうと冒険する日々。

ベトナム人たちと接していて「朝ごはんは会社で皆で食べるのだな」「スペインのシエスタみたいにお昼寝するのだな」等々、来るまでに聞いていた話との答え合わせができたり、逆に新しい発見があったり、「なんでこうなる?」というよりも、日本との違いを面白がっている自分がいます。

例えば仕事で朝絶対に始業時間に間に合うように来ないスタッフがいても、「本当にちょっと遅刻してくるんだ」とか「10分くらいの遅刻は遅刻にカウントされないんだ」ととても興味深いです。

これがもし、志望度の高かったシンガポールやマレーシアだったら、こういう風には思えなかったかもしれません。

「英語が訛りすぎて何言ってるか分からない!」とか「シンガポールは物価が高すぎて全然貯金が貯まらない!」といった具合に、期待の大きかった分、理想と現実がものすごくかけ離れていた時に、あまりのギャップに帰国を考えたかも知れません。

ある意味で、私はベトナムで良かったのだと思います。

必ずしも欲しかったものと同じものが手に入るわけではない、でも欲しかったものでなくても、考え方次第でいくらでも楽しくできる、そういうことを学べた気がします。

楽しいこともありますが、苦労も多い外国での生活。住んでいる国がどこだったとしても、色々な気付きや学びがあると思います。

Written by 平良弥生(ベトナム)

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