MENU

年齢・性別・ハンディキャップも個性となるDiversity社会のアメリカ

2020年11月21日
スペイツ由美

アメリカでは履歴書には年齢はいらない

前回のコラムでは、Diversityの定義や一般的な義務教育におけるDiversityについてご紹介しました。

実際の毎日の生活の中でも、様々な場面で『Diversity』を感じることが多々あります。

例えば、日本からアメリカに来られた皆さんが驚くことの一つに、アメリカのスーパーなどで「どうみても90歳近いだろうな」と思うキャッシャーのおばあちゃんがいることです。

初めて見たときには正直驚きました。日本のスーパーでは見かけない光景なのです。

アメリカでは、レジュメと言って就職活動に使う履歴書に年齢の記載はいりません。雇用主は就職希望者の年齢を雇用の判断にしてはいけないのです。

ですから本人に働く意思があり、雇用主が採用をすれば、90歳でも100歳でも働くことができるということなのです。

また、同じようにスーパーのレジの袋詰めなどのお仕事を身体や知能にハンディキャップを持った人がやっている光景もしばしば見かけます。

日本に住む私の友人は、生まれた時から重度の障害を持った寝たきりのお子さんを完全介護していましたが、彼女はその子をバギーに乗せて外を歩いていたときに、通りすがる人からその子のことで罵倒されたことがあると話していました。

アメリカでは、身体や知能にハンディキャップを持っている人たちもそれを個性とみなし、人として敬意を表します。これも多様性の一部です。

ですから、彼らも身体や知能にハンディキャップがあるということを理由に『何かをやらない』という選択をするというふうには及びません。

身体が不自由でも飛行機に乗って旅行することも、皆さん普通にされています。航空会社も搭乗時の段取りがとても良いのです。

車椅子は当たり前ですし、酸素吸入のボンベを持ちながら搭乗する人も見かけます。歩行器につかまりながら搭乗するお年寄りもいます。この話をその友人にしたらとても驚いていました。

 

日本人女性だって100年以上も前に…

アメリカにおけるDiversityの例をあげてきましたが、実は私たちの祖国日本でもずいぶん昔に『多様性』を表現した女性がいました。

今から100年以上も前に生誕され数々の作品を残された詩人・金子みすゞさんの有名な作品『わたしと鈴と小鳥と』で表現されています。

「みんなちがってみんないい」というフレーズを耳にしたことのある方も多いのではないでしょうか。

大正時代末期の日本で、その意味がどのように人々に受け止められたかは疑問ですが、100年以上も前にこのような表現を世の中に送り出した金子みすゞさんは、今考えると未来少女のようですね。

『多様性』を一言で表現すると、このみすゞさんの詩がシンプルで、多くの人たちにわかりやすいと思います。100年以上も前にこのような素敵な感性を持った日本人女性がおられたとは、私たち日本人女性としての誇りでもあります。

金子みすゞさんの時代から100年以上がたった今、この『世界ウーマン』も一つの多様性を繰り広げています。

地球上の違う場所に住む日本人女性たちがこんなふうにオンラインで繋がりグループを構成し情報交換をしているとは、なんと世界は近くなったものでしょうか。

こうしてWeave上で世界各国に住まわれる皆さんと交流し、多くの文化の違いを学びあえるこの時代を『多様性』の元で大いに謳歌して生きて行きましょう。

Written by スペイツ由美(アメリカ)

この投稿をシェアする

イベント・セミナー一覧へ
コラム一覧へ
インタビュー一覧へ
ブックレビュー一覧へ
セカウマTV一覧へ
無料登録へ