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やっぱり価値ある南米の旅。マチュピチュだけじゃない、ペルーの魅力!

2020年11月6日
岩井真理 (ブラジル)

内陸イカでの発見、「南米のオアシス」日没の美しさ

海沿いの街パラカスを後にして、内陸へ4時間ほど行くとイカ(Ica)という小さな街に到着しました。

観光と言っても、原住民の暮らしを伝える文化資料館くらいで、見るべきものはさほどありません。でも、気づいたことがあります。

ここでも街の中心には「アルマス広場」があり、徒歩圏内に役場やカテドラルなどがあります。スペインに侵略されて出来たペルーの街は、どこも同じ作りをしているのです。

イカは2007年のペルー地震で被災し、教会など未だに修復が終わっていないところもありました。

この日は、イカ近郊のリゾート地として知られるワカチナ(Huacachina)泊でした。ワカチナは、砂漠内の小さな湖の周辺の「南米のオアシス」と呼ばれている所です。

砂丘を利用したアクティビティがあるというので、サンドバギーに乗って日没を見に行くことにしました。

思った以上に本格的!アップダウンの激しい砂上を、ドライバーの巧みなテクニックで、あおられながら進みます。砂の坂を利用してサンドボーディングも楽しめます。

最も遠い高台に差し掛かった時、ドライバーはバギーを止めました。しばらく眺めていると、太陽は砂丘の縁へと沈んでいきました。

美しい光景に思わず無言になり、一瞬ここがどこかわからなくなりました。知らなかったペルーの一面を味わいました。

とても気分の良い夜でしたが、こんなときに限ってトラブルってあるんですね。ホテルのシャワーが出ず、バスタブの蛇口に頭を近づけて、砂まみれの髪を洗いしました。

翌日はいよいよナスカの地上絵(Lineas de Nasca)。上空から眺める遊覧飛行に行くため、早起きです。

 

ペルーの食事はどれを食べても美味しかった!

ナスカの地上絵へ行く前に、ここでペルーグルメをご紹介したいと思います。

ペルーへ来て3日経ち、この間、ペルーの食事が思いの外、口に合うことにも感動しました。

セビーチェcebiche(魚介類マリネ)、アロスコンマリスコスarroz con mariscos(シーフードライス)、パパアラワンカイーナpapá a la huancaina(じゃがいもの黄色唐辛子ソースがけ)、ハレアjalea(魚介フライ)等、どれを食べても美味しかった!

お酒のオススメは、ピスコサワーpisco sour。

上質のやワインやピスコの生産地であるピスコ(Pisco)と言う街で採れるピスコに卵白を加えて作るカクテルがピスコサワーです。店によって多少異なるので、飲み比べが楽しそうです。

私のようにお酒が苦手な人には、チチャモラーダchicha moradaがオススメです。

紫とうもろこしから作るジュースで、ペルーではオレンジジュースよりも人気です。他にも、甘味が強く炭酸弱めなインカコーラinca kolaも圧倒的シェアを占めています。

 

いよいよナスカの地上絵へ

さて翌朝、予定通り早起きした私たちは本番のナスカへ行く前に、近くにあるパルパの地上絵(Lineas de Palpa)へ行きました。

セスナ機によるコースに含まれていないので、山の斜面に向かってそびえ立つ、火の見櫓に登って見学します。

日本では、地上絵=ナスカですが、ペルーへ来てみてあちこちに地上絵があることを知りました。

パルパの地上絵はナスカより少し古く、違いがあります。

平地に描かれるナスカに対して、パルパは斜面に描かれています。また、ナスカは主に動物を描いているのに対して、パルパは人間や家族を描いています。

前座のパルパを後にして、車で2時間かけてイカの飛行場へ移動です。

イカからナスカ上空まで片道約30分のフライト。チェックインカウンターへ行くと、秤があり体重測定されました。セスナ機の席を決めるためだそうです。

結構厳しい荷物検査を終えると(使い捨てライターは没収でした)、待合室ロビーに案内されました。少し待っていると順番に搭乗案内され、いよいよ出発です。

運良く、私はパイロットのすぐ後ろの席に座れました。前方の方が、景色も良く見えるし、揺れも少ない!

少しするとアナウンスがあって、予め貰った地図のどの順番に回るか説明されました。左右どちらの窓からも見えるように旋回しながら飛ぶので、機体が傾くことも知らされました。

私はワクワクしながら、目を凝らして眼下に広がる景色を見ました。

最初に見えたのは、クジラです。道を隔ててその形がうっすら分かりました。その後も、宇宙人、猿、犬などの地上絵が次々現れました。

一番大きい135mもあるコンドルは、ちょうど真ん中当たりにありました。この図柄は、ペルーの通過のデザインにもなっています。最もくっきり見えたは、渦巻きです。

ついに見た!ナスカの地上絵!感動です。

一体、誰が何のために作ったのか?天文学的な暦説や雨乞い説、水源説など色々言われていますが、どれも疑問点が残りハッキリしません。未だに謎が続くからこそそそられます。

セスナ機がイカの空港へ戻ると、車椅子で運ばれる人や、気分が悪くて景色をほとんど楽しめなかった人が多かったようです。

一緒に移動していた日本人から「気分悪くて写真取れなかったので、後で貰えますか?」と聞かれました。

車酔いすらしたことない自分の三半規管に感謝しました。それでも、最後はみんなナスカの地上絵を制覇した「搭乗証明書」を貰いました。ナスカへ行くなら気力と体力が必要です。

いかがでしたか?今までとは違うペルーの一面を知っていただけましたか?

いよいよ、旅の後半はマチュピチュへ向かいます。次回もお楽しみに!

Wrritten by 岩井真理(ブラジル)

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