イギリスに転勤になり、しばらくは観光をメインにのんびりさせていただいていましたが、そろそろ働きたくてムズムズしてきました。
私の持っているのはTier 2 ICT dependentというもので、海外駐在員の配偶者が申請できるビザです。このビザで駐在妻でも制限なく働くことができます。
勤務先を探す時に使ったのは、今回もオンライン掲示板です。
ロンドンは美容の最先端の地でもあり、その土地で働くことができるのは自分にとって大きなプラスになります。
また、年齢や性別は関係なく就職できるのも良いところだと思います。(日本だとまだ年齢を聞かれる場合があるかもしれませんが、イギリスでは全く関係ないとのことです)
今回の就職先ははまつげエクステのサロン。今はまだトレーニング中ですが、ロンドンでも最先端の技術を持つサロンなので、働き始めるのがとても楽しみです。
イギリスに住んで感じることは、至るところにボランティア精神が溢れていることです。
ご主人の会社の事情で働けない場合は、ボランティアの仕事をやってみるのもひとつの手ではないかと思います。
ボランティア先進国であるイギリスでは、あらゆる種類のボランティアを募集しています。自分の家の郵便番号を入れれば、家の近所で募集しているボランティアを見つけるサイトもあります。
私もマッサージや整体など自分の持つ技術を使えるボランティアがないかどうか、サイトで検索してみたことがあります。その時はちょうど良いボランティアが見つからなかったので、まだ挑戦はしていません。
また、イギリスにはチャリティーショップというものがあります。
チャリティーショップとは慈善団体が運営するリサイクルショップのことで、市民から寄付された服や食器などを販売し、その収益を慈善団体の活動資金にするお店のことです。
View this post on Instagram
駐在妻の友人の中にも、近所のチャリティーショップで働いたことのある人が何人かいます。
古いものを大切にするイギリスでは、チャリティーショップに掘り出し物がたくさん売られているので、私もたまに買い物をすることがあります。
店員になればお宝を早く見つけて自分で購入することもできるらしいですよ!
駐在妻の話題とは少し離れてしまいますが、ビザに関して「イギリス凄いな!」と思ったことがあったので紹介させてください。
今までイギリスで起業するビザといえば、20万ポンド(約2600万円)の資金がたくさんある人に対して門戸が開かれるTier1というビザだけでした。
最近新しく、スタートアップビザという種類のビザが作られました。
イギリスの経済を活性化してくれるようなビジネスアイデアがある場合には申請できて、許可を得ることができれば2年間のビジネスチャンスが得られるということです。
審査がどのようなものなのか分からないのですが、地域を活性化させるようなビジネスモデルさえ思いつけば、どんな人にもチャンスはある!ということだと思います。なんだかワクワクします。私も何か考えてみようかなと思わされます。
駐在妻の中には、泣く泣く仕事を辞めて夫に帯同してきた方も沢山いらっしゃいます。わたしはマッサージをしながら数多くの才能ある駐在妻たちの悩みを沢山聞いてきました。
数年で転勤を繰り返すので、キャリアを積み上げるが大変なのです。
転勤を繰り返す中、自分らしく出来ることを探し続けるのは困難なことなのです。今までやってきたことが全てゼロになってしまうことは多々あります。
ただ、全てがまっさらになってしまったからこそ、本当に何がやりたいのか、自分らしさとは何かを考えるチャンスになるともいえます。
10年間この生活を続けてきて思うことは、何事も一歩踏み出してみないと分からない、ということです。もがき苦しみながらもまず何か動いてみるのは大切だと思います。
私もいつまでこの流浪の旅が続くのかは分かりませんが、どんな状況に陥っても形を変えても、自分らしく生きていこうと思っています。
Written by 伊藤結子(イギリス)
1 2