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新型コロナでキャンプ大人気のカナダで大自然を楽しもう。でも熊に注意!

2020年9月4日
矢寺愛 (カナダ)

新型コロナの影響でキャンプが大人気

広大な自然いっぱいのカナダでは、キャンプは人気のアクティビティです。

新型コロナの影響でカナダ・ブリティッシュコロンビア州のBC Parksが管理する多くのキャンプ場が閉鎖していたのですが、やっと6月1日から再開されました。

予約が開始となったものの、密を避けるために大自然の中で時間を過ごしたいと思われる多くの人たちの需要過多でブリティッシュコロンビア州キャンプ予約サイトがクラッシュするハプニングが起きるほどの大人気!

カナダ在住5年目になりますが、実はキャンプはまだ一度も経験したことがなかった私。

いつも都会のバンクーバーでゆったり過ごしてましたが、この夏こそは大自然を大満喫するぞ!と意気込み、7月、8月の間に3回のキャンプを経験してきました!

今回は、人生初のカナダでのキャンプについてお届けしたいと思います。

実はカナダには、天然温泉がいくつか存在することをご存知でしたか?自然の中でキャンプをしながら入れる天然温泉です。

キャンプで一番懸念される事としてあげられるのは、特に女性は「お手洗い」と「シャワー」ではないでしょうか?

お手洗いはキャンプ場に併設されているので問題ありませんが、シャワーが完備されているキャンプ場は多くはありません。

もし、大自然の中、満点の星空の下、温泉に入りながらキャンプができたら!?ワクワクが止まりませんよね。

 

初のカナダ大自然体験に驚きハプニングの連続!

というわけで、バンクーバーからウィスラー方面へ車を走らせること3時間程のLilloet Lakeへやってきました。

ハイウェイを降り、山道に入ると砂利道が続きます。砂埃が舞い上がり、車はすぐさま真っ白に。しかし目の前には突き抜けるような青い空と、エメラルドグリーン色の湖畔が続き、ガタガタ道のドライブも全く苦になりません。

さらに砂利道を走ること1時間。間も無く到着地点というところにやってきましたが、なんと残念なことに、温泉地へ入るゲートが閉まっているではありませんか。

Googleの情報だとオープンになっていましたが、新型コロナウイルス感染拡大を防ぐために未だクローズの状態でした。

がっくりと肩を落としながら、旅を共にしている愛犬のノアと周辺をお散歩していたら、クマの糞らしきものがあちらこちらに!クマが近くにいることを知らせるサインです。

危険なのですぐに車に戻り、車を走らせると…、そこには、車道をノソノソと歩くクマさん!!

画像はイメージです。もしクマに出会ったら速やかに逃げましょう。

「あるーひ、森のなか、クマさーんに、であーった🎶」本当に出会っちゃうんですね。

天然温泉は諦め、湖畔近くにテントを組み立て、BBQの準備へ。そこで襲ってきたのは、クマではなく、大量の蚊の大群でした。

バンクーバーではほとんど蚊に刺されたことがなかったので、日本と比べてカナダは蚊が少ない国だと勝手に勘違いしていた私。

車のドアを開けた瞬間に、30匹ほどの蚊が車に入り込むほどです。湖畔に近づくとさらにひどく、危うく口の中にも飛び込んできそうな勢いでした。

虫除けスプレーを体全体に吹きかけていましたが、どんどん寄ってくる蚊の大群。ここまでくると、蚊の皆さんとお友達になるしかありませんよね。

フードをかぶり、完璧にガードしていたつもりでしたが、翌日の朝、目覚めたら目が開かない…。両目まぶたに5カ所、顔だけで25カ所、体を数えると100カ所以上は刺されていました。

実はというと、天然温泉が1番の目的だった事もあり、私がキャンプをした場所はキャンプ場ではありませんでした。

いわゆる、野宿のようなものでしょうか。お手洗いもなければゴミ箱もありません。

初めてのキャンプで、クマに出会い、蚊の餌食となるはという、初っ端からかなりハードなキャンプを経験したので、もうなんでもこい!といった感じです。

 

夏のオーロラを求めて

日を変えまして、次はバンクーバーから北へ500キロ。東京から大阪の距離を車で6時間走り続けてやってきたのは、William’s lakeという小さな街。

お目当てはオーロラ。

オーロラ観光で有名なカナダ・イエローナイフに行かなくても、私の住むブリティッシュコロンビア州でも観測するのは可能なのです。しかも、冬よりも夏のオーロラの方が綺麗に見えるとか。

オーロラはマイナス40度の世界でしか見られないと思っている方、私だけでなく、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

William’s lakeの湖畔にはクルーザーだけでなく水上飛行機を自宅に保有するという大豪邸もあり、街をドライブしながらのお宅拝見も楽しめます。

今回滞在したのは、きちんと整備されているLac La Hache Camp Groundというキャンプ場。

こちらのキャンプ場は48時間前までに予約、もしくは、First come, first serve (早い者勝ち)で、予約不要で早く到着して場所取りした人が利用できます。

利用費用は一泊$18(約1500円)。キャンプ場の入り口付近にある管理室で、利用する区画番号を伝え、現金で支払います。とってもシンプルですよね。

こちらのキャンプ場、何が素晴らしかったかというと、お手洗いが水洗トイレだったこと。

そして、何よりもとっても清潔!!利用者のマナーが良いというのもありますが、ピカピカの洗面台と鏡を見て感動してしまいました。前回が野宿同然だったので。

ちなみにこちらのキャンプ場を利用していたほとんどの方が、大型のキャンピングカーであったり、キャンピングトレーラーをトラックで牽引している本格的なキャンパーばかり。

まさにカナダドリーム!

トレーラーの中はシャワー、トイレ、キッチンも完璧に完備されているので、まさにお家をそのまま引っ張ってきたのと同じです。

そして、驚いたのがほとんどの方がご年配のご夫婦。のんびりとカナダの自然を満喫しながら、ご夫婦でゆったりと過ごすなんて、本当に素敵ですよね。

私も老後の生活の選択肢の一つとして、考えさせられる一コマを垣間見たようでした。

ちなみにオーロラを観るのに必要なのは、雲ひとつない空。そして太陽の光とのバランスだそうで、天候に大きく関係します。オーロラが現れるのもほんの数十秒であったり、しばらく出ていたりと様々。

その日は雲も少なく、オーロラを観測できる条件が揃っており、期待に胸を膨らませていましたが、残念ながら観測することはできませんでした。またいつかトライしたいと思います!

秋の紅葉を眺めながらのキャンプもまた楽しそう!私のキャンプ体験、まだまだこれからも続きます!!

Written by 矢寺愛(カナダ)

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