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マレーシア・ジョホール州クルアンにプチ旅行。インスタ映えるアートストリート

2020年8月28日
土屋芳子 (マレーシア)

国内航空券や宿泊代がリーズナブルなマレーシア

相変わらず、海外旅行にはまだ行けない、コロナ後のマレーシア。

日々の感染者はマレーシア全体で一桁や多くても30名ほどなので、まだまだ警戒中ではあるものの、日々の落ち着きは取り戻しています。

人々は国内旅行、特にビーチなどのリゾートエリアに行く人が多く、大賑わいしています。ジョホールバルから車で1時間のデサルビーチのホテルでは、週末は満室が続くほどです。

御多分にもれず、私もマレーシア国内旅行を楽しんでいます。(キャメロンハイランドでの様子はこちら

今回はジャズコンサートを目的として、近場のクルアンに1泊で旅行に行ってきました。

私の日々の楽しみであるクラシックやジャズのコンサート。

ヨーロッパであれば毎日のようにあちこちでコンサートが催され(コロナ後の現在はそう頻繁ではないのでしょうけれど)、旅先でふらっとチケットをとったりして楽しむことができますね。

マレーシアでは、クラシックやジャズのコンサートが催される頻度は多くありません。

首都のクアラルンプールでさえ、毎月は開催されていないと思います。私の住むジョホールバルでは、年1,2回というところでしょうか。

なので行きたいと思うコンサートがあれば、ついでに旅行をして、わざわざそこに足を運ぶようにしています。これはマレーシア国内の航空券や宿泊代がリーズナブルなので、できる技なのかもしれません。

夜に行われるコンサートへの期待やワクワク感を持ちながら、知らない街を散策することは、また楽しみが広がってとてもよいものです。

 

ジョホール州の真ん中、クルアンでプチ観光

クルアンはジョホール州の真ん中に位置し、最南端のジョホールバルからは車で90分の距離。

昔からゴムのプランテーションが盛んにおこなわれ、マレーシア最大級のオーガニックファームやヤギの放牧地がある街です。

事前に友人達に「クルアンで行くべき場所を教えて!」と聞くと、たくさんのおいしいレストランを教えてくれました。一方で見どころは少ない、何もない小さな町だという回答もありました。

さて当日。今回はコンサートがメインイベントだから、おいしいものを食べて、のんびりして帰ってくればいいかなと、気軽な気持ちで90分のドライブ。途中、パームヤシなど壮大かつのどかな風景が広がります。

クルアンの一番の名物というと、電車の駅。

マレーシアの北と南を通る鉄道の駅があるのです。といっても、列車は1日に2本くらいしかないので、乗ったことのある人はあまりいません。

駅に面したローカル喫茶店「クルアンレイルコーヒー」が一番の有名店。1938年から続く老舗です。

今回ここに立ち寄ってみましたが、ソーシャルディスタンスをとって店内の席数をしぼっているので、外に長蛇の列ができていました。なので入るのは断念。あちこちに支店もあるので、駅にある本店でなければ簡単に入れます。

お昼ごはんは、ビーフヌードルの有名店「Tangkak Beef Noodle」に入りました。

たっぷりの牛肉でダシをとったあっさりとしながらもコクのある醤油味のスープ。そこにラクサヌードルという、米粉でつくった半透明のつるんとした麺が入ります。

牛肉はお肉だけがいいか、内臓や筋など全体的にいれたいかを選べます。これで約250円。

しみわたるおいしさで、飲んだ後や具合が悪いときにも食べたくなる、やみつきになる味でした。

続いて、コーヒーパウダーの工場に行ってみました。

マレーシアではローカルコーヒーは「コピ」といい、喫茶店やホーカーセンターなどどこでも飲むことができます。1杯50円くらい。

何も言わないでオーダーすると、エバミルクと砂糖が入った甘いコーヒーが出てきます。

だから私はたいてい砂糖抜きでオーダーしますが、ローカルコーヒーは豆を焙煎するときに砂糖をいれて焙煎するので、砂糖抜きでもほのかに甘く、とろっとした感じの濃いコーヒーがでてきます。

この工場にはちょっとしたカフェとお土産売り場があり、その場で飲むことができました。クラッカーが席においてあり、ご自由にどうぞというのがなんともマレーシアのホスピタリティっぽい。

工場見学については、ガラス窓からちらっと見る程度のごくごく簡単な観光ルートです。

 

カラフルでとてもかわいらしいクルアンアートストリート

クルアンの街の中心地は、駅に面した小さな区画です。昔ながらの古い町並みが、カラフルでとてもかわいらしく、ごみひとつ落ちてない清潔な街でした。

その中心地の真ん中に、クルアンアートストリートがあります。

アートストリートというと、マレーシアではペナンが有名。あちこちの建物に美しい絵が描かれているのですが、インスタ映えで人気だからか、多くの場所で同じようなストリートアートが取り入れられています。

クルアンでは100メートルほどの路地裏がアートストリートになっていて、ここが楽しい場所でした。車が通れないようになっているので、のんびりと歩くことができます。

美しい景色あり、3Dの絵もあり、ドラえもんやトーマスあり、なんでもありというのがまたまたマレーシアらしい。

夕方は誰も人がいなくて、不思議な感覚に包まれました。

夜はいよいよ、目的のコンサート。ジャズのピアノとサックスのデュオコンサートです。

レンガで覆われたスタジオでソーシャルディスタンスをとりながらの素敵な音色に、来てよかったとしみじみ思いました。

プチホテルに一泊して、翌朝、地元の人が教えてくれたおすすめお洒落カフェがアートストリートの路地にあったので、再びそこに行き、朝ご飯をいただきました。

のんびりと絵を眺めながらいただくカフェラテとトーストは、絶品でした。

知らない場所へのプチ旅行とコンサート。週末の素敵な過ごし方です。

【Kluang Art Street】
Address:1956, Jalan Dato Kaptain Ahmad Kampung Masjid Lama, 86000 Kluang, Johor Kluang, Johor Darul Takzim 86000, Malaysia
https://www.facebook.com/lamankreatifkluang/

Written by 土屋芳子(マレーシア)

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