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言語の壁を乗り越える!いばらの道を通りすぎた私の語学学習法

2020年8月24日
アレン真理子 (イギリス)

情熱をもって努力すればかならず夢は叶う!!

日本での学生時代にどうしてもしたかったことがある。

それは「長期留学して英語を話せるようになりたい。海外に住んで働きたい」である。

イギリスでの三週間の短期留学でその思いに火がつき、ホームステイ先の小さな小部屋の窓辺で、夜のオレンジ色の街灯にぼーっと浮かび上がるイギリスの田舎の景色を見つめながら「私は将来イギリスに住む」と決めたのであった。

時に18歳。それは言葉では説明できない、純粋かつ強烈な願望であった。

が、日本の一般家庭に生まれ育った自分に「はい、これでイギリスに行ってらっしゃい。好きなだけ英語の勉強して、好きなことしなさい」と誰かが小切手を切ってくれるわけでもない。

ただもうこの願望には火がつき止めることはできない。私はこの時から、アルバイトにアルバイトを重ね、就職後も貯金に貯金をかさねた。

そしてついに1年分の留学費用を貯め、それまでの友人、彼氏、仕事、家族をおいて誰一人知人のいないイギリスに向けて出発したのであった。

日本航空の(当然ながら)エコノミークラスで涙ながら見送ってくれた家族知人のイメージはどこへやら、離陸直後に飲んだ祝杯のビールの味は今でも忘れられない。

1年間のイギリス留学を経て、日本の銀行口座の残額はたったの81円となっていた。それでも、もちろん後悔はなかった。

時は流れて、今私はイギリスにいて、日本語教師として、また日英翻訳者として働いている。

英語は今も勉強中だけど仕事ができるまでにはなった。夢が叶うには時間も努力もかかる。でも情熱をもって努力すればかならず夢は叶う!!

と盛り上げたところで、この語学達成までいばらの道を通りすぎた筆者の「学び」を僭越ながらシェアさせていただきたいと思う。

 

語学習得に近道はない、でもツールは意外と身近に

多国籍の友人たちができたのもがんばって英語を勉強したから!!No pain, No gain !!

学び1:語学習得に「近道はない」

よく目にする「XX週間でペラペラ!」「これで英語はばっちり!」などの美味しいキャッチフレーズにのらないように。

語学取得にはちまちまとした毎日の努力の積み重ね、これしかない。まずこれを念頭においていただきたい。

 

学び2:日本で独学でもかなりの勉強はできる!でも時間とお金が許せば留学が一番。

日本の英語教育のおかげで我々はすでにアルファベットもわかるし、簡単な文章は読める。(これに比べて、イギリス人が日本語を学ぶとしたら「あいうえお」から始めるのだ。言い訳はできない。)

今の時代、洋書でも映画でもYouTube でもなんでも情報は満載。独学でもできることはたくさんある。

時間とお金が許すのであれば、ネイティブの英語シャワーを浴び続けられる留学が一番なのは言うまでもない。

 

学び3:とにかくリスニングが大事。話せなくても、まずは聞ければ道は開ける。

リスニングの練習なら自分でも簡単にみっちりできる。

いつも自分が音楽をぼーっと聞いたり、テレビをぼーっと見ている時間を英語のリスニングに回す。通勤中も家事の間も音楽を聴く代わりに英語を聴く。

聞き流しではなく、内容を日本語でしっかり理解してから繰り返し聴くのがコツ。

これで私はイギリス留学当初、話すことは難しくても、友人たちがまくしたてている話の内容を理解することができ、仲間外れ感覚はなかった。

なんの話で盛り上がってるか、それが大体わかるだけでまったくリラックス感が違う。

マレーシア移住当初、友人が少なかったので近所のサーキットトレーニングに参加。一気に輪が広がった!

 

学び4:自分の興味がある分野で攻める。

筆者の時代はYouTubeだのonlineレッスンだのない時代だった。よって英語の勉強は非常に体育会系だった。手につく教材はなんでも。手につく英語のテストもなんでも受ける。

実はこの中でも一番効果があったのは「自分の興味をひく分野の題材」である。

 

学び5:興味のあることで繰り返し実地演習

私はイギリスに興味があったので、ラジオ英会話(古くて失礼)の中でも「英国のお茶タイム:イギリス英語を学ぼう!」とかいうテーマがあれば喜んで何度も聞いていた。

逆に難しい政治関連の題材はこの時はすっとばしていた。

東京にいる妹は、私の通うイギリスのジムのオンライン講座に参加してインストラクターとチャットをしていた。(長い文章を書きたいときは筆者がこっそり翻訳を手伝った)

体を動かしながら、インストラクターの指示を英語で聞いたり、その後のコメントをしたり。他の参加者の短いコメントももちろん読めるので、それで勉強になったそうだ。

お気に入りの洋画は一度字幕をじっくり見て内容を理解してから、次は字幕なしで見てみる。何度も繰り返す。すると音がすっと耳に入ってくるようになる。

ここであまりハードルを高くせず、場面づつ、少しずつ、同じことを何度も聴くこと。2時間の英語を全て理解しよう、とは思わないように!

次回は「教科書にはない自然な会話のフレーズや語彙を学ぶ方法」をご紹介。乞うご期待!

Written by アレン真理子(イギリス)

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