MENU

LovelyやLoveの本当の意味とは?王道イギリス英語の言い回しを正しく理解しよう

2020年7月10日
アレン真理子

「王道」とも言えるイギリス英語の言い回し

さて今回も、前回コラムのイギリス英語独特の表現に続き、その「王道」とも言える言い回しをご紹介します。

留学当初にまだまだ英語が ’dodgy’ だった私にとって不思議でたまらなかったのが’lovely’や‘love’ の多用である。概してイギリス人は’Lovely’を使うのが好きだ、といって差し支えはないと思う。

’Oh, this cake is lovely!’(うーん、このケーキは最高ね!)
’The new teacher is lovely.’(新しい先生はとってもいい先生よ。)
’She lives in a lovely house.’(彼女は素敵なうちに住んでるわよ。)

といった具合に、何でもかんでも素敵な要素を含むものは’Lovely’となる。

もちろん、この場合のケーキは’delicious’とか、先生は’helpful’とか’kind’、建物に関しては’beautiful house’などと他の形容詞も使われることはある。ただその時に’lovely’を使うとイギリス英語感、素敵感が増すような気がするのは私だけだろうか。

ちなみに、イギリスに住んでいてお天気のいい日に散歩をしていたら、通りがかりの年配の方に、’Lovely day, isn’t it?‘ とニコニコ声かけされる可能性が高い。

イギリスの天気が悪いことはご承知の通り。よって太陽が顔を出すとこぞって外出するイギリス人は、お天気がいいとご機嫌になるのである。

そんな時はもちろん満面の笑顔で、‘Yes, lovely, isn’t it?’(本当に素敵なお天気ね!)と返そう。

こうした形容詞的な表現の他に、文章の終わりに’love’や’lovely’をつけるのもやはりイギリス的である。

例えばテイクアウトのお店の店員さんが:’Here you are, lovely!’(はい、どうぞ!)
久しぶりに会うお友達が:’Oh, hi lovely, how are you doing?’(調子どう?)
友達に普通に話しかけた時:’Yes, love, what’s up?’(なに?どうしたの?)

お分かりだろうか。このように特に意味はないけど会話中にポンポンと使われるのがこの’love’や’lovely’である。

 

ちょっと恥ずかしい勘違いに御用心

‘lovely’な友人たちと’lovely night out’。会話の中でも’lovely’がポンポン飛び出す。

中学生時代、辞書や日本での英語の授業で「愛らしい」と言う感じで教えられたことがあるせいか、この会話の途中で無造作に使われる’love’や’lovely’に渡英当初はちょっとドキドキしてしまった。

例えば、フィッシュアンドチップス のお持ち帰りで若いハンサムなあんちゃんに‘Oh, hello lovely, what would you like?’(ハロー。注文はなんですか〜?)と言われた時、「えー、そんな、’lovely’なんて。。。」と勝手に照れまくったり。

実際は彼らにとって、この’lovely’や’love’は特に深い意味を持たないフレンドリーな挨拶として使っている言葉なのである。なーんだ、がっかり!

これから渡英する読者の方々には重々気をつけてもらいたい。何度相手が’love’や’lovely’を使おうと勝手にナンパされたと舞
い上がったりしないように!

ナンパといえば地方によって’love’のかわりに’duck’を使うところもある。イギリスの北、Sheffield という地方ではこの’duck’を男女関わりなく使うそうだ。通常は’duck’は男性が女性に使う言葉らしいのだが、Sheffield ではどんな時でも日常的に使うらし
い。

ずいぶん昔の話になるが、それを知らなかったイギリス人の夫はバスの運ちゃんに ‘Here is your change, duck!’(はい、お釣りどうぞ!)と言われて、ナンパされたかと勘違いしたエピソードがある。

このように、学校の授業や日本の英会話教室では学べない、生の英語に毎日触れられるのも海外生活の醍醐味である。このような楽しい(?)、あまり耳慣れない英語の使い回しに、英国人夫との生活が20年を過ぎた今でも多々遭遇する。

「なになに、それはどんな意味?どんな時に使うの?どんな発音?もう一回言って!」と語学好きの私はその度に彼を質問攻めにする。

他の英語圏に住む方々にもぜひこんな独特の表現をシェアしてほしい。きっと‘lovely’な言い回しがたくさんあるはずだ。

イギリスだけでなく、元英国植民地領、いわゆるCommonwealth countries(オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ, カナダの一部 他)でもこのような表現は聞かれます。ここがアメリカ英語と違うところですね。

Written by アレン真理子(イギリス)

この投稿をシェアする

イベント・セミナー一覧へ
コラム一覧へ
インタビュー一覧へ
ブックレビュー一覧へ
セカウマTV一覧へ
無料登録へ