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コロナ疑惑…オランダでPCR検査を受ける。気になる検査結果は?

2020年6月10日
藤村ローズ (オランダ)

行ってみたら、なんとドライブスルー検査場だった

雨の中、指定された住所までナビに従いながら運転すること約10分、予約時間の3分前に来たことのある駐車場の入り口に到着しました。

「ここでいいのかな?」と思いながら、車をゆっくり進めます。すると、道路の真ん中に立っているおじさんが見えてきました。

おじさんの近くに行くと、何やら言っているので、マスクを着けて車の窓を開けました。

「コロナテストですか?」「はい」「身分証持ってきてますか?」「はい」「では、窓を閉めて、青い車の後ろに並んでください」

と指差された方向を見ると、車が2列に分かれて、4,5台ずつ並んでいます。

なんとドライブスルー検査場だったのです!てっきり建物の中だと思い込んでいたら、駐車場を利用した急ごしらえの検査場でした。

指示通りに青い車の後ろに並びます。まず思ったのは「結構多いな」ということです。そして、それほど厳格な雰囲気はありません。

先ほどの誘導のおじさんもマスクを着けていなかったし、他の係員さんたちもマスクをしていません。着用しているのは、最後の検体を直接扱う2人だけ。

列が進むのも割と早いです。1台につき2、3分といった感じで、進んでいきます。10分くらいで順番が来ました。

「窓を閉めたまま、身分証を見せてください」と言われました。免許証を窓にピタッと付けて提示します。

身分証を読み上げる人とコンピューターに入力する人の2人体制で、名前やBSNナンバー(住民番号)を確認し、本人確認が取れたようです。フロントガラスに検体が置かれ、前の人が終わるまで待つように言われました。

前の車には3人乗っていて、全員が検査を受けていました。こういうパターンもありのようです。

ちなみに、プリントアウトし忘れた「招待状」については何も聞かれませんでした。提示を求められなかっただけでなく、Eメールでも届いていませんでした(汗)。

 

検査は痛ーーーーーーーい!!!!!

フロントガラス置かれた採取前の検体

そしていよいよ私の順番が来ました。防護服にマスクをした看護師さんに手振りで窓を下げるように指示されました。

窓を開けるとまずティッシュペーパーを渡され、鼻をかむように言われました。あまり溜まっている感じはありませんでしたが、とりあえずかみます。

そして、簡単な説明がありました。

「まずこれを喉に入れて擦ります。吐き気がするかもしれないけど我慢してください。そして、次に鼻です。ちょっと痛いかもしれないけど頑張ってね」といった内容でした。

いよいよ口を開けます。

看護師さんがぐっと近づいてきたので、うつさないか一瞬心配になりましたが、心配してる余裕もないほど、予告通り「おえっ」となりました。正常な喉の防御反応です。どうしても舌が上がってしまいますが、耐えます。

喉が終わり、ふっと息を吐く間もなく、検体が鼻の中につっこまれました。「え?!」と思う間もありません。鼻の奥の方まで進み、グリグリ細胞を採取していきます。

痛ーーーーーーーい!!!!!

これがかなり辛かったです。痛くて涙が出てくるし、体がのけぞりそうになりながら、必死で耐えました。おそらく5秒ほどでしたが、かなり長く感じました。

あまりに痛くて目を閉じていたので「終わりましたよ!」と言われるまで、終わったのにも気付きませんでした。終わっても鼻の奥を擦った痛みがかなりあります。

涙目で「Finish?」と聞いたら、少し笑いながら「Yes, you can go」と言われました。こんなに痛がった人少ないのでしょうか??

次の人も待っているので車を前に進めます。そしてそのまま駐車場の出口へ。これで全て終了です。

そのまま家に帰り、結果待ちです。結果は48時間以内と言われているので、いつかなとドキドキします。

 

気になる結果は?

ちなみに、結果を待っている間に症状は悪化していきました。咳は増えたし、肺あたりが痛いし、やっぱりコロナかもしれないと思い始めていました。

息子にも「もし私が陽性だったら、あなたも検査しなくちゃいけなくて、治るまで自宅待機になるからね」と説明していました。

結果が来たのは翌日のことでした。1回目は昼過ぎに着信があったのですが気付かず逃してしまいました。非通知だったのでかけ直すこともできず、2回目に電話がかかってきたのは夕方でした。

電話を取ると「コロナの検査を受けましたか?」と聞かれました。「はい」「本人確認のために生年月日を教えてください」いつものやりとりです。

確認が終わると、「あなたの結果は、ネガティブ(陰性)でした」と言われました。

「・・・本当ですか?」「はい、陰性です。おめでとうございます」と結構明るい口調で言われました。

「めっちゃフレンドリーだな」と思いつつ、「あ、そうですか。よかった、安心しました!」と私のテンションも急上昇です。

「よかったですね。でももし症状が悪化したり、気になることがあったら、GP(かかりつけ医)に連絡をしてくださいね」とのことでした。

電話を切ると、横にいた息子が「ネガティブだった?」と怪訝そうに聞いてきました。

「そうだよ!コロナじゃなかったー」久しぶりのハグです。コロナかもしれない風邪をひいて以来、ボディーコンタクトを控えていたのです。

ただしコロナ検査が陰性だったからといって、風邪はすぐに治るわけではありません。

ネットで調べていると、今回の症状は急性気管支炎にぴったりでした。ウイルスによる急性気管支炎は免疫力で治すしかないそうです。油断せず引き続き養生していきたいと思います。

ちょっと長くなってしまいましたが、参考になればいいなと思って書きました。

ちなみに、オランダでは検査を受けた人の約2%から陽性が出ているそうです。低い可能性ではありますが、皆さんもお気を付けくださいね。

Written by 藤村ローズ(オランダ)

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