笑顔でニーハオ!中国広州在住のMOKOです!
コロナが発生してから早4ヶ月。私の住んでいる都会エリアは人がかなり戻ってきていて、外出時のマスク着用、建物内に入る時の検温は相変わらずですが、交通機関を利用する人もかなり増えています。
最近の広州は気温もグッと上昇し、日中は35度、湿度80%近くにもなります。
サウナの中にいるような感覚の中、マスクをしてランニングする人を見かけますが、ニュースによると暑くて倒れてしまう人もいるそうです。
私自身はお誘いも徐々に増え、タクシーでいける範囲で週に2回ほど外食をするようになりました。
先日久しぶりに広東料理を食べましたが、店内はかなり賑わっており、店員さんはマスクをしている事以外は日常と何も変わらず、一瞬コロナを忘れるくらい楽しい時間を過ごしました。
さて、このコラム名となっている「笑顔でニーハオ!」。「ニーハオ!」の挨拶を知っている人は多いと思いますが、中国でよく使われる挨拶がもう一つあることをご存知ですか?
それは「ご飯食べた?」です。
中国語で吃饭了吗?(チーファンラマ?),吃饭了没?(チーファンラメイ?)。
時間を問わず、トイレでいつも会う掃除のおばちゃんに毎日会った1回目は必ず聞かれます!ジムに行ってジムの先生に会った一言目、マンション下で見かける住人同士がばったり会うときの一言目が全て「ご飯食べた?」から始まるのです。
最初は「なんでご飯食べたか聞くんだろう???」と疑問でいっぱいでしたが、中国人の同僚が教えてくれたのは次のようなことでした。
昔々貧しい暮らしが長く続き、ろくにご飯を食べられなかったり、お肉は高級な食材でご飯を食べることで精一杯だった時代に「ご飯食べた?」の一言がキーワードで交流が始まったということ。
私の住んでいる広州ではコロナウイルスが始まってまもなく、卵、麺類、缶詰がスーパーの棚から姿を消しました。でも一週間後には復活して、普段よりは少ないものの陳列されている光景には驚きました!
そのくらいやはり「食」は中国人にとって大切なものなのだと痛感しました。また、中国人の同僚に言われ、ハッとした一言からもこの文化が読み取れます。
「日本人は仕事のことを第一優先に考える。中国人は明日のご飯を一番に考える。」
まさしくそうでした。
私は広州で日本人駐在員の方にお部屋の紹介をしているのですが、お客様から「仕事があるのでどうやったら広州に戻れるか?隔離中仕事はできるのか」など仕事中心の話が多く「明日ご飯はどうしよう、明日どうやって生きていこう」なんて、自分自身も考えてもいませんでした。
中国人から見ると「こんな状況でも仕事のことを考える日本人は命惜しくないの?仕事よりも明日のご飯どうするか、明日生きていくためにはどうするか?」の方が大事じゃない?と見えていたようです。
日本人がどれほど仕事熱心であるかも見える反面、食事に対する意識の違いにも気づきました。
著者:黄亦民 瞬間 記実撮影広州50年のとある1ページ。
随随便便一餐,平平淡淡一日。广州人在平凡生活中获得了快乐。
(適当に食べる食事、平凡な一日。広州人の平凡な生活の中で見つけた楽しみ。)
農村で働き四年ぶりに実家に帰りご飯をたべている男性の平らげている皿の数!
今では私も毎日会うお掃除のおばちゃんと仲良くなり、私も「吃饭了吗?(チーファンラマ、ご飯食べた?)」を使って交流を楽しんでいます。
広州に来て10ヶ月目。暑くてアイスクリームについつい手が伸びる!明日も笑顔でニーハオ!
Written by MOKO(中国)