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世界最高の島へのゲートウェイ、セブ島。在住者が感じるコロナウイルスの影響

2020年5月15日
新井ステラマリー明子

セブ島ってどんなところ?

フィリピンは7,641島の島々に囲まれている国です。地方の言語が170種類もあり、島によって言語も文化も大きく変ります。

その島のひとつ、セブ島は面積4,422平方km。日本の山梨県とほぼ同じ大きさ。東南アジアの中でも珍しく英語、ビサヤ諸島の共通言語のビサヤ語、タガログ語を混ぜながら会話をするのが一般的です。

物価も安くて日本からも近い英語&ITの留学先として人気があり、海が綺麗なリゾート地のイメージも強く、この7年ほどで一気に日本人の若い観光客や投資家、起業家が増えたと実感しています。

また米旅行情報誌『Condé Nast Traveler』で「世界最高の島」に選ばれたパラワン諸島のエルニド、世界ベストビーチトップ10にも入ったことのある有名なボラカイ島のゲートウェイとしても年間利用者数800万人から1000万人以上が訪れる島なのです。

日本や世界中のニュース、SNSを見ても同じようにコロナウイルスのネガティブな影響を語る情報が目立っているのも今の現実としてあると思いますが、セブ島もコロナの影響で島全体のロックダウン措置が取られてから約2ヶ月くらい経ちました。

今現在(5月8日)の感染者数は1385人。小さな島からすると決して少ない数ではないと思います。

ロックダウンも4月28日から5月30日まで延長することになりました。食品を買う時以外基本外出は禁止です。外出するのも一家庭に1名のみ、外出許可書がないと入店を断るスーパーもあります。

海水浴は3月末からすでにフィリピン全体で禁止されており、船を出港させることや小さな島々を渡ることも禁止となっています。

セブ島自体は約167島の島々に囲まれて出来ているので、幅広い年代でアイランドホッピング(島めぐり)が楽しめる観光地としても有名です。

そんな中、今回のコロナウイルスがもたらす経済的ダメージは想像を超えるものであり、特にセブ島の観光業界は悲鳴を上げています。

セブ島でも当たり前のように倒産する会社や無期限の営業停止が続いており、人々は今までの様に生活できないことにかなり困惑してます。

 

ロックダウン後の変化、コロナウイルスの役割とは?

飲食業と観光業に関わる私もその影響は受けておりますが、個人的には海と自然を愛するものとして少しだけ気が付いたことがあるのでそのことについてお話したいと思っています。

観光客が多すぎることへのデメリットを理解しながらも何もできなかった今までの自分、観光業が一時的に止まったことにより、人々で溢れかえっていたセブ島の自然や海が今現在ヒーリングモード(癒し・修復中)に入っていると感じています。

これはセブ島に限ったことではないと思いますが、海を訪れる人々が消えたおかげで綺麗になっていく海の中では魚たちが誰にも邪魔されることなく産卵したり、新しい住処をつくって仲間を増やしていること、間違いなく海の生き物にとっては住みやすい環境に戻っていると思います。

陸の上では交通規制のおかげでセブ島中心の街から大気汚染物質が大きく減り夕陽や夜空の星も綺麗に見られるようになるという、今までにない奇跡のようなことが起きていることもひとつの事実であります。

その一方でさまざまなメディアではコロナウイルスが人工的に作られた生物兵器だの、第三次世界大戦を感じさせるようなニュースやすでにその準備が始まっているなどと言った我々を不安にさせる情報を広がっていますが、個人的には今が『人間と自然の戦争』と感じています。

根拠のないおかしな話だと思われるのは承知しています。しかし今は真実を語れる者はいません。

『もしコロナウイルスが地球や自然を守るための唯一の自然兵器だったら?』
『もし自然や地球からのメッセージを人間に届ける役目を持つ存在だったら?』

私たちはこれから先も同じように人間の都合に良いことだけを選択し続けるべきなのでしょうか?

もしかしたら、私たち人間が『これからの世界をどのように創り上げていくべきなのか』を、じっくりと考える良いタイミングなのではないでしょうか。

そしてすべての問題が収縮し人間がまた海や自然の中へ戻れる日が来るときには、少し綺麗になった自然に寄り添い、すべての人間が新たな気持ちで自然と共存する意識を持てるようになっている日が来ることを心の底から願っております。

数か月後のセブ島の海も今まで以上に透き通った綺麗な海になっていることでしょう。

その時にはまた周辺の島々や海の写真をシェアしていきたいと思います。お楽しみに。

「最後の木が枯れ、川が汚染され、最後の魚が釣り上げられてはじめて、人間はお金を食べることができないことに気がつくものだ」Cree Indian のことわざ

Written by 新井ステラマリー明子(フィリピン)

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