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ロックダウンしない方針?!新型コロナウイルス、オランダの現状

2020年3月27日
藤村ローズ

この数週間で状況が一変

先週、アムステルフェーンにあるボス公園の桜が満開を迎えていました。

黄色の看板には、「互いに1.5mの距離を保つ、長居はしない、スペースを十分に空ける」と書いてあります。(この写真を撮ったはまだ十分な距離が取れましたが、その後人が殺到したため公園が数日後には閉鎖となったそうです)

先月のコラムでは感染者が出ていなかったオランダでしたが、執筆している3月26日現在では、感染者7431人、死者434人となってしまいました。特に南部の北ブラバント州(Noord-Brabant)の状況はとても深刻です。

他国と同様、オランダの新型コロナの状況は日々変わっており、情報のアップデートが欠かせません。こうして書いている間にもまた情報の更新があるかもしれません。春らしい陽気に包まれているオランダですが、感染したくないので外出はほとんどせず、落ち着かない日々を送っています。

オランダで初めての感染者が確認されたのは、2月27日でした。それからあっという間に感染者が増え、毎日午後2時更新の国立衛生研究所のサイトで恐々と確認するのが日課となっています。

日本時間3月20日0時現地出発以降の飛行機の乗客を対象とした日本での検疫と制限が厳しくなり、アムステルダム−成田/関西の発着便も週7便から2便に減便となりました。

ベルギーは国境を封鎖したので、オランダからベルギーに陸路で入ることはできません。EUは陸続きで国境チェックもなかったことを思うと、こんな日が来るとは夢にも思っていませんでした。

予想もしなかったことが現実に起こっている現在、オランダではどんな方針が打ち出され、人々はどのように過ごしているか、在住者の目線で書いてみました。

 

首相が3つのシナリオを提示、迅速に対応する国民

3月12日に新型コロナに関する政府の初めての会見がありました。大学、大規模なイベント、ミュージアムなどが閉鎖となり、息子のサッカーがトレーニングも試合も3月いっぱいキャンセルになりました。

この時点ではまだ、握手を止めて代わりに肘タッチ、人との距離を空ける、高齢者を訪問しないなど、まだ緩やかな制限でした。

3月15日には小・中高の休校、レストラン・カフェ・コーヒーショップなどが4月6日まで閉鎖されることが発表されました。

マーク・ルッテ首相は、コロナウイルスのパンデミックがオランダに与える影響に影響を与える可能性のある3つのシナリオを提示し、労働者とすべての事業主への支援を誓約し、国が団結して、状況が制御不能になるのを防ごうと語り、国民70%以上の賛同を得ました。

集団免疫(herd immunity)の概念は、新型ウイルスなのでかなりのリスクがあるのではないかと個人的には思ったのですが、オランダ人の間でも賛否両論あるものの一定の理解は得られたようです。

驚いたのは政府と国民の対応の早さです。声明が出た30分後には、レストランなどは店を閉め始めたそうです。

学校の休校が決まったのも前日の夕方だったので、先生方は大変だったと思います。休校後のスケジュールやリモートラーニングについてなど、メールで次々とアップデートがありました。

子供たちもうまく遠隔授業に対応しています。

息子の通っている学校は休校中用の時間割に変更し、Google Meetというツールを使って授業を行っています。初日はセットアップが少し大変でしたが、中学生は普段から授業でPCを使用しているため、みんなすぐに慣れたようです。

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