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イギリスはおいしい!イギリスに来て初めて知った食べ物

2020年3月9日
伊藤結子 (イギリス)

イギリスはやっぱりお茶の国

ちょうど2年前の今ごろ、ロンドンに住む準備をしていました。はじめてのヨーロッパに私の期待は膨らんでいました。

イギリスも、ロンドンも行ったことがなければ、ヨーロッパの文化に直接触れたことはありませんでした。イギリスは食事が不味いとよく言うけど、本当に大丈夫かなと心配していました。

ちょうどその頃、上映されていたイギリスを舞台にした映画「パディントン2」の劇中でパディントンが、刑務所のシェフになりマーマレードジャムを作って囚人たちを魅了すると言う場面がありました。

みんなを魅了する料理がマーマレードジャムって…!?なんかもっと、あったかい料理ってないのかな、大丈夫かなイギリスって。と思ったのを覚えています。

実際に住んでみたイギリスは、やっぱりお茶の国でした。

私は、イギリスの合唱団に2つ所属しているのですが休憩時間に飲むのはみなさん紅茶、そしてその横に置いてあるショートブレッドやチョコレート。もちろんいろんな種類のジャムも美味しい国です。

 

女王の名を冠するビクトリアンスポンジケーキ

イギリスに来て初めて知った食べ物の一つにビクトリアンスポンジケーキ(Victorian sponge cake)というケーキがあります。

 

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もったりとしたスポンジケーキと、生クリームに苺ジャム。重さのあるスポンジですが、やさしい甘さで、お茶によく合います。

トラディショナルなスタイルはバタークリームらしいのですが、最近では生クリームのものもよくあります。カフェでもよく見かけ、イギリスではポピュラーなケーキだといえます。先日も合唱団の方が焼いてきてくれたものを食べる機会がありました。

このケーキの名前の由来は、ビクトリア女王からきています。ビクトリア女王は夫のアルバート公と仲睦まじいことで有名でしたが、夫のアルバート公が亡くなった後に、悲しむビクトリア女王をなぐさめるためにこのケーキが、作られたと言われています。

苺を使ったデザートといえば、イートンメスというデザートもあります。

イートンメスの“イートン”は、イギリスの名門パブリックスクール、イートン校からきています。”メス”は英語のmessでめちゃくちゃとか混乱という意味です。諸説ありますが、イートン校から生まれた食べ方のようです。

 

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クリスマスの定番ミンスパイ、世界最古の蜂蜜酒ミード

クリスマスに食べるミンスパイも、スパイスたっぷりの甘いパイです。

 

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ドライフルーツから作ったミンスミートを詰めたパイです。ミンス=ミンチで、ひき肉が入っている塩気のあるパイかな、と思いきや、甘いパイで驚きました。手のひらサイズの可愛いパイです。

こちらも昨年は、クリスマスキャロルの頃に合唱団で何度かいただきました。

クリスマス時期のイギリスでは、このミンスパイは、街中の至る所に売っているし、教会でも配っていましたし、あらゆる場所で食べる機会がありました。

また、昨年のクリスマスには、友人からミードという甘いお酒もいただきました。これは、世界最古のお酒で蜂蜜酒です。ミードというのは日本語の蜜の語源だそうです。

ワインやビールよりも起源が古く、1万年以上前からヨーロッパを中心に醸造酒として作られていたそうです。

私は、クリスマス用にモルドスパイスをアレンジしたクリスマスミードというお酒を飲みました。甘くて梅酒のような味がして病みつきになってしまいました。

 

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実際に住んでみたイギリスで、私は食べ物の不味さに困ったことはありません。人種のるつぼであるここロンドンには、世界各国の美味しいものが沢山あります。

イギリスに初めて来られる方に食べ物は不味くないのか質問を受けますが、心配することはないと答えたいです。ここ10年くらいで、ロンドンの食べ物はだいぶん美味しくなったとも聞きます。

ロンドンにいらっしゃったら多国籍料理を巡って散策みるのもよいかもしれません。

Written by 伊藤結子(イギリス)

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