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とてもよかったマルタのホリデー。マルタ旅行で印象に残った7つの事【前編】

2019年5月24日
藤村ローズ (オランダ)

先月の春休みにマルタへ旅行へ行ってきました。以前から興味を持っていたのですが、やっと行くことができ、とても素敵な滞在となりました!

マルタは年間を通して気候が良く、公用語はマルタ語と英語ということもあり、近年は語学留学でも人気があります。マルタ観光についてはすでにたくさん情報が出ているので、私目線で印象に残ったことをご紹介してみたいと思います。

 

その1、海が近く、とにかく青くて綺麗!

私達が行ったのは4月中旬頃。マルタのベストシーズンにはまだちょっと早いんです。気温は20度くらいと海に入るにはまだ少し寒いけれど、天気が良ければ少し入れるかもと期待していました。

到着した日はあいにくの曇り空。海も荒れ気味だったのですが、それでも滞在先のすぐ向かいの海が青くてとても興奮しました。滞在先はスリーマ(Sliema)という、首都バレッタ(Valletta)のすぐ隣の海沿いのエリア。街のすぐ近くですが、海がこんなに青くて綺麗だなんてさすが人気のマルタ。

ちなみにマルタで海が最も綺麗だと言われているのは、上の写真のコミノ島(Comino Island)のブルーラグーン(Blue Lagoon)。普段は無人島で春夏期だけオープンされる島なんです。ここへ行くにはスリーマからフェリーで2時間以上かかったのですが、十分にその価値がありました!

気候の条件が合えば、船が宙に浮かんでいるような写真も撮れるそう。そのくらい透明なエメラルドグリーンとスカイブルーの美しい海。ツアーだったので1時間ほどしか滞在できませんでしたが、次回マルタへ行けたら、丸一日ここにいたいと思える場所でした。

 

その2,7000年以上に及ぶマルタの歴史

マルタの歴史は7000年以上前に遡ります。マルタへは紀元前5000年頃に今のシチリア島からマルタへ人が移り住んだと言われています。

今回は行けませんでしたが、その当時の生活跡が残るアール・ダラム洞窟(Ghar Dalam Cave)というマルタ最古の洞窟も見学することができます。

紀元前3500年頃には技術革新が起こり、石を使った技術が発達したそうです。マルタにはマルタ島、ゴゾ島内を含めて約30の巨石神殿が確認されています。その中でも有名なのは、以下の4つ。

・ハジャール・イム神殿(Hagar Qim Temple)
・ムナイドラ神殿(Mnajdara Temple)
・タルシーン神殿(Tarxien Temple and Museum)
・ジュガンティーヤ神殿 (Ggantija Prehistoric Temple)ゴゾ島

この大きな石がどのように運ばれて来たのか、加工する技術がどこからもたらされたかは定かではなく、いまだ謎に包まれています。古代のマルタ人がこの場所から海を眺め、祈りを捧げていたかと思うと太古のロマンを感じました。

 

その3,マルタ騎士団がすごい!

こちらは、バレッタにあるアッパーバラッカガーデン(Upper Barraka Gardens)から撮影した写真。

アッパーバラッカガーデンはイタリア出身の騎士たちのプライベートガーデンで、1842年より公共の公園として開放されています。たまたま12時頃に着いたら、空砲のデモンストレーションがありました。音だけですが、かなりの迫力です!

さて、「その2」ともつながってくるのですが、十字の紋章のマルタ騎士団の歴史もすごいです。

マルタは地中海に位置するその場所柄、様々な国に侵略されてきました。8つの国の騎士で構成されたマルタ騎士団は元々はイムニーダ(Mnida)を拠点としていましたが、イムニーダが地震で崩壊したこともあり、さらに強固な都市を築くためバレッタを新たな拠点として要塞都市を作り上げました。

首都バレッタが完成したのは1571年。1565年のオスマントルコ軍との戦いの経験から、さらに難攻不落の都市を築くことにし、当時のマルタ騎士団長ジャン・パリゾ・ド・ラ・ヴァレットの指揮のもと作られました。バレッタの名は彼の名から付けられています。

第二次世界大戦により一部崩落したものの、450年近く経つ今も当時の姿を残し、街全体が世界遺産に指定されています。バレッタの街は碁盤目状で政治機能が集中しており、機能性と実用性満点。マルタ騎士団のすごさが現在もなお伝わってきます。

また、マルタ騎士団は国土を持たない主権実体として、94カ国から承認されており国交を持っています。

たまたまですが、マルタ騎士団の何かの集まりをやっているところを通りがかりました。4つのV字をつなげたような十字の紋章を付け正装した紳士淑女を見た時は、中世から息づいている歴史の重さと誇りを感じずにはいられませんでした。

 

その4,世界一ゴージャスな大聖堂?!

首都バレッタの定番観光スポットともなっている「聖ヨハネ大聖堂(St. John’s Cathedral)」。外観は石灰岩でできた質素でシンプルな建物ですが、中に入ってびっくり。外からは想像もつかない豪華さでした。

ヨーロッパを旅しているうちにたくさんの大聖堂を訪れましたが、これほど豪華な大聖堂は初めて。その豪華絢爛さに、世界一豪華な大聖堂という声もあるそうです。

天井には聖ヨハネの生涯が描かれたフラスコ画、金箔やシルバーでふちどられ、祭壇や床には大理石やラピスラズリがふんだんに使われて、天井・壁・床に至るまで細かい装飾が隙間なく施されており、圧倒されながらため息の出てしまう美しさです。

横の小礼拝堂では、マルタの画家カラバッジョ(Caravaggio)の「洗礼者ヨハネの斬首」の絵画も見られます。

【後編】に続きます。(5月27日に公開予定です)

Written by 藤村ローズ

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