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世界一やさしい!栄養素図鑑 牧野直子/松本麻希著

2021年4月29日

かわいいが、かなり詳しい栄養図鑑

健康を保つために不可欠な栄養について、きちんと関心を持ち、十分な知識をお持ちだろうか。

私自身についていえば、やはり元気で美しくいたいので、昔から割と色んなものを読んできた。息子がスポーツをしているので、スポーツフードの資格まで取得したほどである。

一時期は知識に偏りすぎて、サプリメント信奉者になりかけたこともあった。

体に必要な栄養素の種類はとても多いので、食事からとろうとするととても大変である。特に一人暮らしの時は、食生活が疎かになりやすく、それを補うためにサプリメントを飲みはじめることもあるだろう。

それに加えて、プルプル肌になりたいとか、記憶力を良くしたいとか、視力を上げたいなどといった希望のためのサプリメントを飲みはじめると摂取する種類が急増する。

いつかバラエティ番組でアイドルが特技と言って、サプリメント数十錠を一飲みにしていたが、一飲みするかどうかは別として、毎日数十錠のサプリメントを摂っている人はちらほら耳にする話である。

サプリメントには、なぜだかすごい安心感がある。例えばうちにある「マルチミネラル&ミネラル」のパッケージに書いてある栄養表示を見てみると、以下のような感じ。

ナイアシン13mg(100)、パントテン酸4.8mg(100)、ビオチン50μg(100)、ビタミンA770μg、ビタミンB112.0(1000)…

これはまだ4分の1ほどで、とても全部書き切れないのでこのくらいにしておくが、種類の多さにまず驚く。

含有量の次の括弧内の数値は、栄養素等表示基準値に占める割合。100であれば、1日に必要な量の100%。ビタミンB1に関しては、なんと必要量の10倍。めちゃくちゃ元気になってしまいそうな気がしてくる。

しかし、栄養は多ければ多いほど良いというわけではないということに注意してほしい。それどころか、栄養素によってはとりすぎると返って健康に悪影響を及ぼすものがある。

B1に関してはとりすぎても尿に出てくるのでいいだろうが、ビタミンAは「ビタミンA過剰症」を引き起こす。

脳圧亢進症(のうあつこうしんしよう)(頭痛、嘔吐[おうと]など)、皮膚・粘膜の剥脱(はくだつ)、筋肉痛、疲労、骨障害などなかなかこわい。

という訳で、栄養の知識はとても大切だ。本書はかわいいイラストにかなり詳しく書いてあるので、イージーな気持ちで読みはじめてもかなり学びを得られるだろう。

三大栄養素と食物繊維、ビタミン、ミネラルに加え、特に機能性成分とその他の食品成分の記述が特に詳しい。

ポリフェノール、乳酸菌などは日常生活でもよく聞くが、パラアミノ安息香酸、テルペン類、ゲニポシド酸などは初めて聞いたきがする。

パラアミノ安息香酸は葉酸が体内で合成される時に必要になる物質で、不足すると核酸の合成や赤血球の合成などの働きなどが阻害される。

テルペン類はギンコライド、リモネン、グリチルリチンとのことで、リモネンは柑橘類の果皮に、ギンコライドはイチョウの葉に、グリチルリチンは甘草の根に含まれるそうだ。

ゲニポシド酸は杜仲茶に含まれる成分で、高血圧や糖尿病、脂質異常症に効果がある。

あまり聞いたことはないけれど、体の健康を保ってくれる大切な栄養素ばかりである。普段何気なく口にしている食品に含まれていたりすると「ありがとう」と心の中で言いたくなってしまった。

ちなみに私は今はあまりサプリメントを摂らなくなった。しばらく飲んでいなくてもまったく体調変化が感じられなかったためだ。

緯度が高めの地域に住んでいるのでビタミンDは必須だが、他に定期的に飲んでいるものはない。たまに疲労感を感じる時にアミノ酸を飲んだり、野菜不足を自覚している時くらい。

サプリメントとのお付き合いはそんな感じが心地よいと感じている。

Written by 藤村ローズ(オランダ)

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