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わたしのウチには、なんにもない。 「物を捨てたい病」を発症し、今現在に至ります

2019年10月28日

日本ではここ数年、地震や台風など、毎月のように何かしらの災害が発生しています。今月(2019年10月)も大きな台風が日本を襲いました。

海外に住んでいても、というよりむしろ、離れていてすぐには駆けつけられないからこそ、家族や友人が住んでいる日本の災害情報はとても気になるものです。ニュースをチェックしながら不安な日々を過ごした人も多いのではないかと思います。

わたしは駐在妻なので、いずれは日本に帰国することが決まっています。

日本の災害のことを耳にすると、「引越し先の家を決めるときには災害についても考慮に入れた方がいいんだろうな」「家具の配置も気をつけないと」「食料のストックもきちんと管理しておかないと」など、日本の家での災害対策について頭の中でぼんやりと考えたりします。

そんなときに思い出すのが、ゆるりまいさんの本です。

ゆるりさんの本を初めて読んだのは数年前。

本屋さんでなんとなく手にとって、カラーで掲載されていた、まるでモデルハウスのようなゆるりさんのお宅の写真に衝撃を受けました。

大げさではなく、「こんなにも何もないお家で本当に生活できるの?」というのが正直な感想でした。

自らを「捨て変態」と称するゆるりさんは、がらーんとした空間が大好きで、ちょっとでも不要、使わないと判断したものは捨て続け、いつのまにかこの「モデルハウスのようなお家」に行きついたんだそう。

いわゆる「断捨離」や「シンプルライフ」といったキーワードで分類されるジャンルの本ですが、これが災害にどう関係するのでしょうか?

仙台出身のゆるりさんは3.11の震災を経験されています。

本書には、ゆるりさんご自身の震災当時の経験も書かれています。揺れにより大きく崩れてしまった自宅。

その中からなんとか必要なものを探そうとするのですが、当時のゆるりさんの家にはモノが多く、どこに何があるのか管理しきれていない状態でした。

ただでさえどこにあるか分からない上に、家の中にモノが散乱しているため、必要なものを探し出すことができません。

やっと見つけられても、食べ物は賞味期限切れだったり、ガスコンロはあるのにボンベがなかったり、モノがあるのに役立たないという状況でした。

この経験を通してゆるりさんは、「モノを持つ」ということについて、それまでよりさらに深く考えるようになります。

モノを捨てると言うと、どうしても「もったいない」「まだ使えるのに」という思いが頭をよぎります。

もちろん、物資が少なかった時代には、どんなものも大切にしなければ生きていけませんでした。わたしたちのおじいさん、おばあさん世代はそういった厳しい時代を経験しています。

その世代に育てられたわたしたちの親世代へ、そしてわたしたちにもその考えが受け継がれています。

しかしモノが溢れている今の時代、本当は必要でないもののせいで、本当に必要なものが大切にできていない、という状況にある人も多いのではないでしょうか。

服はいっぱいあるんだけど、クローゼットにぎゅうぎゅうに詰め込んで、変に折り目がついてしまって、いざ着たい時に着られない。

なんとなく使えそうと思って購入した100円均一のお掃除グッズは、結局使いこなせなくて引き出しの奥にしまったまま。

旅行に行くたびに素敵だと思って現地のお土産を購入、テレビ台や玄関に飾ってみるけれど、わざわざそれらを避けて掃除をするのが面倒で、うっすらとホコリを被ってしまっている。

ひどくなると、モノはいっぱいあるんだけど、必要な時にそれがどこにあるのか思い出せない、さらには存在していることすら忘れてしまっていることもあります。

モノがあっても管理できていなければ、それはないのと同じです。捨てずに持て余すほどの量のモノを持っているのと、身の丈にあった量のモノを大事にするのと、どちらが真に豊かな暮らしと言えるのでしょうか。

大切なものを大切にするために、そうじゃないものを減らす必要がある、本書はそんなことを教えてくれる本です。

Written by げんだちょふ

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