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なぜ女は男のように自信を持てないのか

2019年6月3日

驚くほど多くの女性に欠けているいるもの、それは「自信」です。

ご存知ですか?

ドイツのメルケル首相や、IMF専務理事のクリスティーㇴ・ラガルド、ヒラリー・クリントンといった世界のトップに立つ威風堂々としてみえる女性達であっても「自信を補うために」過剰に準備やリハーサルを行ってしまうということを。

昇進のオファーがあるとき。男性はそのポストに値する自身の能力が6~7割であると認識していてもオファーを受けるのに対し、女性は自身の能力が「9割以上あると確信してはじめて」オファーを受ける傾向にあるということを。

女性は「自信」がないことで男性より30%も給与が低いことを。

女性は本当に男性より自信を持てない生き物なの?
そもそも自信とは、いったい何なの?
もっと手に入れることはできるの?

本書は、BBC局リポーターのキャティー・ケイとABC局特派員のクレア・シップマンの2人が、「自信」に対するそれらの疑問を徹底的に探る旅の記録だ。

心理学、脳科学、遺伝子学、社会環境などの各専門家への取材や研究結果を用いて科学的に男女の「自信」を分析し、また成功している女性達へどのように自信を培ったのかをインタビューしている。

発売当時には全米で男女間の自信の格差について論争が起こったらしい。

日本人の私から見たら、しっかり自己主張をしているように見えるアメリカ人女性達でさえ「自信」がないという事実にすこし驚きつつ、能力に合わない自信たっぷりな一部の男性に対してストレスを感じているのはどこの世界の女性も同じなのね、とも思ってしまった。(えへへ、今日は毒舌♡)

心理学的な実験を通してみると、女性は自分の価値を20%低く見積もり、男性は逆に30%過大評価する傾向にあるそうだ。

そのため女性は発言を控えてしまったり、失敗の経験から立ち直るのに男性の何倍もの時間をかけてしまうのだそう。その結果、評価を得る機会を自ら失いがちだという。

それはなぜなのか。

たとえば、脳科学/環境要因からは次のことがわかってくる。

女性と男性は本来能力的には同等もしくは女性の方が優秀であるが、女性は小さい頃から、周囲の期待や調和をいち早く察知する。

「好かれたい」が優先感情となり、失敗を起こさないように慎重に、周囲と協力することを得意としている。無意識的にある完璧主義が彼女達が自分に課すハードルを高くしているのである。

一方、男性は競争やスポーツなどを通して勝ち負けを繰り返すことで、失敗は恐れるものではなく、勝利への段階の一つと考える。

「尊敬されたい」が優先感情となるので、行動することやリスクをとることへの躊躇がなくなるのだという。彼らの感じるハードルは、女性のそれよりはるかに低い。

それらはかくして、男女の自己評価の差や自信の差を生む一因となる。

しかし、それは決して能力の差ではないことを覚えておく必要がある。

実際、スタンフォード大学の心理学教授は「人生が一つの長い学校であったら、女性が世界を征服しただろう」と言っているくらいだ。

とはいえ我々の身を置く社会は、自己主張を強く持たなければならない競争社会。失敗をおそれない行動力と自信を武器に男性が成功者となりがちである。

それでは女性は不利なままじゃない?と思ってしまいがちだけれど、そうではないことを本書は教えてくれる。

「自信を手に入れるための工夫」と「女性なりの自信を表現すればよい」ということを。

大声でその場を支配したり、攻撃的な態度や永遠と自己主張を続ける男性的な「自信」の表現を女性は好ましいと思わない、というか程度が低いと感じるのでやらないだけであって(私だけが毒舌なんじゃないよ!本書にもそう書いてあるよ!)「自信」の表現方法はいくらでもあると。

トップ企業の経営者や役員、スポーツ選手、政治家など名だたる女性有名人のインタビューから、それらをうかがい知れるのだ。

毅然として自信に満ち溢れているように見える彼女たちの体験談や葛藤。

自信を手に入れるためにどんな工夫をしたのか、そして彼女達の自信は、どのように表現されるのか。

「自信」の表現方法を知るというのは、女性に是非知ってもらいたい事の一つである。

女性のみなさん、是非読んでみて。

女性が「自信」を身に着けたら、世界はきっと大きく変わる。いい方向に。

Written by 周さと子(マカオ)

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