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メモの魔力

2019年1月30日

この本の表紙を初めて目にした時、タイトルからこの本は、メモをたくさんとることによって物事がうまく行く、というノウハウを教えるビジネス書なのだと思った。

ところが実際に読んでみると、この本はビジネス書というよりは「手元に置いておきたいツール」。

著者の前田裕二氏によると、メモの本質はノウハウではなく「姿勢」だという。

ここでいう「姿勢」とは、自分のことを深く理解した上で、明確な価値観や死生観に沿って、正しい方向に向かっていくことを言っている。

そして、生きるという航海を正しく進めるための指針「人生の軸」を手に入れにいくことでもある。

 

本文中では大まかに分けて、以下のことについて書かれている。

1、メモの価値と具体的なとり方
2、メモの中核である「抽象化」の方法
3、抽象化スキルを活かした自己分析の方法
4、自己分析で気づいた夢を叶える方法

物事は時間をかけて考えれば、全てシンプルなことば、いわゆる「抽象概念」に落とし込める。

「抽象化する」とは、「本質を考える」ということ。

言語化して本質を考えると同時に、客観的に自分を見ることが、夢を叶えるための方法として勧められている。

物事を抽象概念に落とし込んで、言葉、文字として表すということは、アウトプット化するということでもある。

私はここ最近、アウトプットの重要性をひしひしと感じ、量を増やすべく文章を書く頻度を増やしたりしているのだが、これがなかなか難しい。

質を追求すると時間がかかりすぎ、量を追求すると読んでもピンと来ない文章になる。

日頃から言葉を大切にしている友人は、物事を言葉に表すのがなんと上手いことか。

この、何気ない気づきから展開させて抽象概念に落とし込む、メモの具体的なとり方は、アウトプットの質と量を高めるのに役に立つかもしれない。

筆者の前田裕二氏は、”SHOWROOMショールーム”という、仮想ライブ空間での双方向コミュニケーションアプリで起業し、成功している今話題の人物。

華やかな経歴の彼であるが、実は幼い頃に両親を亡くし、厳しい環境の中で生き抜いてきた過去を持ち、メモによって自己承認欲求が満たされ、救われた経験を持つ。

その経験に基づき、本の後半の文章を読んでいると、筆者の熱い情熱を感じる。

メモの本質が、ノウハウではなく「姿勢」だということが伝わってくる。

巻末には、自分を知るための質問が1000問掲載。

性格についてや、経験について、過去の体験のついてなど、50問の質問が20ページにわたって掲載されている。

これに答えることで、より自分を知り、自分の要求を知ることができる。

これは、メモの具体的なとり方とともに、自分を知ることができるとても良い本。

永久保存版の一冊。

Written by 土屋芳子(マレーシア

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